みなみ独走 2位に9差「100点ですね」、4日間競技初のノーボギー&最多打差Vへ高まる期待
2022年07月31日 05:25
ゴルフ
「開けたらウワアッてなって。朝からめっちゃテンションが上がりました」
スタート前、父・秀樹さんから手渡された1カ月遅れの誕生日プレゼントの中身は、勝が大ファンと公言しているプロ野球阪神の“推しメン”佐藤輝明のユニホーム。「もったいなくて着られないかも」というほどのお宝ゲットに序盤からエンジンは全開だった。
2番パー4で104ヤードの第2打を50度のウエッジで40センチにつけたのを皮切りに、5番パー4では残り101ヤードを54度のウエッジで50センチ、実測170ヤードの8番パー3では7Iの第1打を10センチにつけるなど快ショットを連発し、稲見ら後続をグングン引き離していった。「100点ですね」と振り返った3日目を終わって2位とは実に9打差。この3日間、勝一人だけがボギーなしと別次元のゴルフを展開している。
大人用の重くて長いクラブを操るため、オープンスタンスに構えてインサイドアウトに振り抜く。ゴルフを始めた8歳のころに自然と身についた勝独特のスタイルだ。周りの選手の奇麗なスイングを見て、15歳のころからスクエアに構えるスタンダードな形を目指してきたが、約2カ月前に意を決して原点回帰。「つかんできたなと思います」と、今は毎ショット迷いなく振れているという。
最終日にはツアー史上初の4日間競技ボギーなし優勝など、さまざまな記録達成が懸かるが「攻めの気持ちは忘れたくない」と勝。次週の海外メジャー今季最終戦、AIG全英女子オープン参戦を前に記録ずくめの今季初Vを目指す。
【最終日に目指すツアー記録】
☆4日間競技初のボギーなしV 3日間競技のボギーなし優勝は過去11人。
☆最多アンダーパーV 03年ミズノクラシック(3日間)のA・ソレンスタム、16年大王製紙エリエール・レディース(4日間)のテレサ・ルーが記録した24アンダーが過去最多。日本人では08年NEC軽井沢72の原江里菜、13年アース・モンダミン・カップの堀奈津佳、17年大東建託いい部屋ネット・レディースの成田美寿々の21アンダーが最多。
☆最多バーディー 00年サントリー・レディースで中野晶が記録した27個が最多。勝は3日間で21個。
☆最多打差V 過去最高は96年伊藤園レディースでL・デービースが記録した15打差。日本人では73年東海クラシックの樋口久子、98年伊藤園レディースの服部道子、04年日本女子オープンの不動裕理が記録した11打差が最多。
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