尾関彩美悠、19歳新人V 前週の川崎に続いた!10代2人で2週連続優勝は史上初 「次は私」有言実行

2022年09月19日 04:20

ゴルフ

尾関彩美悠、19歳新人V 前週の川崎に続いた!10代2人で2週連続優勝は史上初 「次は私」有言実行
初優勝で笑顔でカップを掲げる尾関彩美悠(撮影・井垣 忠夫) Photo By スポニチ
 【女子ゴルフツアー・住友生命レディース東海クラシック最終日 ( 2022年9月18日    愛知県 新南愛知CC美浜C=6502ヤード、パー72 )】 首位から出た「19歳94日」の尾関彩美悠(フリー)が5バーディー、3ボギーの70にまとめ、通算13アンダーでツアー初優勝を飾った。2003年度生まれの新人の優勝は前週の日本女子プロ選手権を「19歳133日」で制した川崎春花(フリー)に続く2人目で、2週続けて異なる10代選手が優勝するのは史上初。通算12アンダーで並んだツアー通算2勝の吉田優利(22=エプソン)を最終18番のバーディーで突き放す劇的勝利だった。
 最終の18番で1メートルのウイニングパットを沈めると、尾関の人懐っこい笑顔がはじけた。

 「同級生の子が優勝していたので私も早く優勝したいと思って臨んだ大会だった。ホントにうれしいです」

 ミレニアム世代の吉田と新世紀世代の山下を最終日最終組で退けてのツアー初優勝。19歳94日。前週日本女子プロを制した同学年の川崎の姿を目の当たりにし、栗永遼キャディーに「次は私」と伝えた。“有言実行”の新ヒロインの誕生だ。

 台風14号の影響による強雨で、競技が2時間5分中断。プレー再開後も試合の流れは好転せず、10番からの連続ボギーで一時、首位・吉田との差は3に。ただ、これで「吹っ切れた」と開き直った。続く12番で3メートルのバーディーパットを決め、ここから7ホールで4バーディー。強風下の混戦を抜け出した。

 プロデビュー戦ではキャディーに「もっと私を緊張させて」と異例のお願いをした強心臓の持ち主。この日も重圧や緊張とは無縁。最終18番でも首位で並んだ吉田が険しい表情だったのに対して、尾関は「お父さんにいつも食べてないじゃないかと言われるのでヤバイ、食べなきゃと思って」と父・美成さんお手製のごま塩おにぎりを完食しようと、懸命に頬張っていた。

 岡山・作陽高3年だった昨年のこの大会はベストアマチュアに輝き、表彰式で優勝した西村優菜のスピーチを聞いた。あれから1年。自らVスピーチするまでに成長した。「自信になりました。もっともっと強くなって優勝したい」。将来の夢である年間女王へ、これからも成長し続ける。 

 ◇尾関 彩美悠(おぜき・あみゆ)2003年(平15)6月16日生まれ、岡山県倉敷市出身の19歳。名前はあざやかに、美しく、悠々と生きてほしいと父・美成(よしなり)さんが付けた。祖父・惇美さん、美成さん、姉・沙綺(さあや)さんと親子3代ティーチングの資格を持つ家族の影響で6歳からゴルフを始める。岡山・作陽高時代の20年にナショナルチーム入りし、21年日本女子アマチュア選手権で優勝。初挑戦だった昨年11月のプロテストでトップ合格を果たす。笑顔が女優・小芝風花似と話題に。1メートル58、50キロ。

 《国内14番目に年少》尾関は19歳94日でツアー初優勝。国内ツアー14番目の年少優勝となった。史上最年少優勝はアマチュアだった勝みなみが14年4月のKKT杯バンテリン・レディースで記録した15歳293日。

 《1人で2週連続は宮里藍ら》2週連続で異なる10代選手が優勝するのは初めてだが、1988年のツアー制施行後、1人の10代選手による2週連続優勝は04、05年の宮里藍、17年の畑岡奈紗の例があり、20年の笹生優花も開催なしの週を挟んだ「2大会連続」を記録している。

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