44歳の谷原 東北福祉大の後輩・蝉川にベテランの味で対抗 5番から4連続バーディー!連覇へ1差4位

2022年12月02日 05:10

ゴルフ

44歳の谷原 東北福祉大の後輩・蝉川にベテランの味で対抗 5番から4連続バーディー!連覇へ1差4位
12番、ティーショットを放つ谷原(撮影・西尾 大助) Photo By スポニチ
 【男子ゴルフツアー 日本シリーズJTカップ第1日 ( 2022年12月1日    東京都 東京よみうりCC=7023ヤード、パー70 )】 今季最終戦が開幕し、日本人出場選手最年長の谷原秀人(44=国際スポーツ振興協会)が6バーディー、2ボギーの66で回り、4アンダーの4位と好位置につけた。首位とは1打差。昨年のこの大会以来となるツアー通算17勝目を狙う。前週優勝者のC・キム(32=米国)と稲森佑貴(28=国際スポーツ振興協会)、岩崎亜久竜(あぐり、24=フリー)の3選手が65で首位に並んだ。
 今週戦う日本人で最年長の谷原が、いぶし銀のプレーを披露した。白髪隠しで色を入れたら髪色がシルバーになったと笑う44歳。健在ぶりを見せつける好スタートだ。
 「比較的、安定していたんじゃないかな。欲を出さずにできたと思いますね」

 初日は東北福祉大の後輩、21歳の蝉川と同組だった。「若いの、飛ぶなあ」と驚き、「曲がらず素晴らしい」と感心した。ティーショットでは50ヤード近く置いて行かれた。この日の平均飛距離は出場30選手のうち26位。ただ、谷原には“若いの”にはない経験がある。今年で14度目の出場。熟知するコースの戦略法は心得ているのだ。

 5番パー4で第2打を1メートルに寄せた一打を皮切りに4連続バーディーを奪取。17番パー5では、グリーン手前ラフからのアプローチを1メートルにつけてスコアを伸ばした。「ここに外しちゃダメっていうのは、はっきりと分かっている。そこを丁寧にできているから、こういうスコアで回れている」とうなずいた。

 通算16勝を挙げているが、今季は未勝利。8位が最高成績で、新ツアー「LIV招待」にも参戦した。「オフに近づくにつれて良くなって、球もねじれていない」と手応えもある。連覇となれば、大会史上6人目の快記録。何よりも1年ぶりの勝利となる。「1日目はクリア。あと3日、そういう位置にいられればいい」と44歳。静かな口調ながら、意欲をにじませた。

 ≪大会連覇は過去5人達成≫大会連覇は2度マークしている尾崎将司を含め、過去5人が達成している。なお、連続優勝は2010~12年の藤田寛之の3連覇が最高。

 ≪蝉川「耐えて」19位≫大会初出場の21歳、蝉川はイーブンパーの70で19位での滑り出し。「それなりに耐えて、何とかイーブンで回れたかなという感じ」とサバサバと振り返った。東北福祉大ゴルフ部でコーチを務める佐伯三貴に今週、助言を受けている。グリーン上で「打ち方が良くなった分、(球の)切れ方も違ってきた。最終ホールは良くなってきていたので、しっかり合わせられたら」と残り54ホールを見据えた。

 ≪19年大会覇者の遼「悔いなし」3差≫19年大会覇者の石川は68にまとめ、首位と3打差の12位発進した。難関の最終18番パー3では4メートルのチャンスを決めきれずに膝を折るシーンもあったが、「打ち方も良かったので悔いはなし」と明るい表情だった。ショットの感触は良くないというが、イーブンパーで迎えた16、17番で連続バーディー。「いい上がり方。好きな大会なので、最終日に優勝争いに入れるように」と、3年ぶり3度目の大会制覇を目指す。

 ▼1位稲森佑貴 勝ったタイミングが思ったよりも早く、納得のいくゴルフができていなかった。クラブを調整したり整ってきて、久しぶりにゴルフ熱が入ってきた感じ(笑い)。(6月以来の今季3勝目を狙う)

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