44歳の谷原 東北福祉大の後輩・蝉川にベテランの味で対抗 5番から4連続バーディー!連覇へ1差4位
2022年12月02日 05:10
ゴルフ
「比較的、安定していたんじゃないかな。欲を出さずにできたと思いますね」
初日は東北福祉大の後輩、21歳の蝉川と同組だった。「若いの、飛ぶなあ」と驚き、「曲がらず素晴らしい」と感心した。ティーショットでは50ヤード近く置いて行かれた。この日の平均飛距離は出場30選手のうち26位。ただ、谷原には“若いの”にはない経験がある。今年で14度目の出場。熟知するコースの戦略法は心得ているのだ。
5番パー4で第2打を1メートルに寄せた一打を皮切りに4連続バーディーを奪取。17番パー5では、グリーン手前ラフからのアプローチを1メートルにつけてスコアを伸ばした。「ここに外しちゃダメっていうのは、はっきりと分かっている。そこを丁寧にできているから、こういうスコアで回れている」とうなずいた。
通算16勝を挙げているが、今季は未勝利。8位が最高成績で、新ツアー「LIV招待」にも参戦した。「オフに近づくにつれて良くなって、球もねじれていない」と手応えもある。連覇となれば、大会史上6人目の快記録。何よりも1年ぶりの勝利となる。「1日目はクリア。あと3日、そういう位置にいられればいい」と44歳。静かな口調ながら、意欲をにじませた。
≪大会連覇は過去5人達成≫大会連覇は2度マークしている尾崎将司を含め、過去5人が達成している。なお、連続優勝は2010~12年の藤田寛之の3連覇が最高。
≪蝉川「耐えて」19位≫大会初出場の21歳、蝉川はイーブンパーの70で19位での滑り出し。「それなりに耐えて、何とかイーブンで回れたかなという感じ」とサバサバと振り返った。東北福祉大ゴルフ部でコーチを務める佐伯三貴に今週、助言を受けている。グリーン上で「打ち方が良くなった分、(球の)切れ方も違ってきた。最終ホールは良くなってきていたので、しっかり合わせられたら」と残り54ホールを見据えた。
≪19年大会覇者の遼「悔いなし」3差≫19年大会覇者の石川は68にまとめ、首位と3打差の12位発進した。難関の最終18番パー3では4メートルのチャンスを決めきれずに膝を折るシーンもあったが、「打ち方も良かったので悔いはなし」と明るい表情だった。ショットの感触は良くないというが、イーブンパーで迎えた16、17番で連続バーディー。「いい上がり方。好きな大会なので、最終日に優勝争いに入れるように」と、3年ぶり3度目の大会制覇を目指す。
▼1位稲森佑貴 勝ったタイミングが思ったよりも早く、納得のいくゴルフができていなかった。クラブを調整したり整ってきて、久しぶりにゴルフ熱が入ってきた感じ(笑い)。(6月以来の今季3勝目を狙う)
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