【箱根駅伝1区】完全燃焼“3位”関東学連・新田「後ろがついてこないので、行っちゃおうと」

2023年01月02日 10:41

駅伝

【箱根駅伝1区】完全燃焼“3位”関東学連・新田「後ろがついてこないので、行っちゃおうと」
<第99回箱根駅伝・往路 鶴見中継所>2区の麗沢大・工藤(右)にたすきをつなぐ関東学生連合の1区で育英大・新田(撮影・木村 揚輔) Photo By スポニチ
 【第99回東京箱根間往復大学駅伝 往路 ( 2023年1月2日    東京・大手町~神奈川・箱根町5区間107・5キロ )】 第99回東京箱根間往復大学駅伝第1日は2日午前8時、東京・大手町をスタート。往路は神奈川県箱根町までの5区間、107・5キロで行われた。
 1区は鶴見中継所までの21・3キロ。各校のスピードランナーが起用され、レースの流れをつくる非常に重要な区間で、関東学生連合・新田颯(4年=育英大、千原台)がスタート直後に飛び出して最初の1キロを2分56秒で通過。5キロは14分24秒、10キロは28分59秒で通過し、けん制し合う集団がグングンと引き離した。しかしラスト1キロで足が止まり、明大・富田峻平(4年=八千代松陰)にトップを譲ったが、見事に3番手でタスキをリレーした。

 レース後、新田は「スローペースの集団で最後に叩き合い、ハイペースの落とし合い、自分が一人で行く、の3パターンを考えていたが、1キロ通過時点で後ろがついてこないので、じゃあ行っちゃおうと。パターンがハマって最後に悔いない走りができて良かった。このまま持てば、後ろ来ないでくれと思っていたが、足に限界が来ていた。六郷橋を上って残り3キロぐらいで左足がつり始めていた。仕方ないですね」とレースを振り返った。大学で競技引退するが「陸上はハンドボールのトレーニングの一環で始めたので悔いはないです。箱根駅伝は雲の上の存在だったが、積み重ねるうちに目の前のものになって、実際に今日走れた。4年間充実した陸上部生活でした。後輩たちには5年以内に箱根に出てほしいです」と話した。

 ◇新田 颯(にった・はやて)2001年(平13)1月31日生まれ、熊本県山鹿市出身の21歳。千原台高から19年に育英大教育学部に入学。自己ベストは5000メートル13分53秒23、1万メートル28分07秒32。尊敬するアスリートは04年アテネ五輪男子ハンマー投げ金メダリストでスポーツ庁長官の室伏広治氏(48)。

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