陵侑 個人LHで銀メダル 意外!?葛西以来日本人20年ぶり表彰台 過去3度届かず「やっと獲れた」

2023年03月05日 04:20

ジャンプ

陵侑 個人LHで銀メダル 意外!?葛西以来日本人20年ぶり表彰台 過去3度届かず「やっと獲れた」
ジャンプ男子個人ラージヒルで2位となり、表彰式で喜ぶ小林陵侑(左)=(ゲッティ=共同) Photo By 共同
 【ノルディックスキー世界選手権第9日 ( 2023年3月3日    スロベニア・プラニツァ )】 ジャンプ男子個人ラージヒル(ヒルサイズ=HS138メートル)で日本のエース小林陵侑(26=土屋ホーム)が2位に入った。日本勢のジャンプ男子個人のメダル獲得は、03年大会に2種目で3位に入った葛西紀明以来、20年ぶり。ノーマルヒルはスーツ規定違反で30位に沈んだが、最後の個人種目で北京五輪金メダリストが意地を見せた。
 過去3度の出場では届かなかった個人種目の表彰台に立ち、小林陵はにこやかに手を振って歓声に応えた。1回目は135メートルの大ジャンプでトップに立つと、2回目は不利な追い風を受けながら、129・5メートルと粘った。19年大会の男子団体3位以来の表彰台に「やっと獲れて良かった。めっちゃ安心した」と喜んだ。

 北京五輪で金メダルを獲得し、W杯総合、ジャンプ週間総合も制した昨季と異なり、今季前半は30位以内に入れないこともあった。しかし不振をプラスに捉え、シーズンで最も大事な今大会に合わせて気持ちを整えた。上位争いが少なかったことで神経をすり減らす機会がなく「気持ちがフレッシュだった。ハングリーだった」と力に変えた。

 優勝すれば史上6人目となる五輪、W杯総合、ジャンプ週間を含む4つの主要個人タイトルの完全制覇だった。歴史的な快挙は逃したが、すでに「まだ目標が消えなくて良かった」と切り替えている。これからも貪欲に、次の1勝を追い求めて大ジャンプを見せる。

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