異例の判定変更で勝敗逆転 ビデオ検証で反則技を認定 柔道全日本選抜体重別選手権
2023年04月02日 16:06
柔道
選手が畳を下りた後に判定が覆るケースは異例だが、全日本柔道連盟よれば、国際柔道連盟(IJF)試合審判規定第21条「規定に定められていない事態」に「本規定に定められていない事態が生じた場合は、審判委員会、スーパーバイザー、審判委員と合議の上で審判員が下した決定により処理される」とあり、このケースに当てはめて判定を覆したという。
右肘を痛めた状態で決勝に上がり、10分45秒もの熱戦を制して結果的に初優勝を飾った立川は、「投げられた時に肘がきまっていた。ただ、畳を下りたら判定は変わらないと思った」と驚きの表情。決勝を待つ間は患部をつってアイシングを施していたといい、「(判定変更で)チャンスをもらったと思って決勝に臨んだ」と笑みを浮かべた。
今大会の審判長を務めた鯨井甫氏は、全試合終了後に報道陣の取材に応じ、「明らかに反則だったので、試合結果の変更をした」と説明。準決勝後、立川の所属であるALSOKの小橋秀規監督が審判団に抗議を行ったが、「アピールは必要ない」と判定変更に抗議の有無は影響しなかったことを強調した。
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