大栄翔 対応力で1敗守る 苦手の琴ノ若退け大関獲り前進

2023年05月21日 04:35

相撲

大栄翔 対応力で1敗守る 苦手の琴ノ若退け大関獲り前進
琴ノ若(手前)を押し出しで破る大栄翔 Photo By スポニチ
 【大相撲夏場所7日目 ( 2023年5月20日    両国国技館 )】 関脇・大栄翔が小結・琴ノ若を下して1敗を守って6勝目を挙げた。今場所の成績次第では場所後の大関昇進にも期待がかかる中、先場所優勝決定戦で敗れた悔しさを晴らすべく、得意の突き押しで白星を重ねている。全勝の横綱・照ノ富士と平幕の明生、朝乃山はそれぞれ星を伸ばして勝ち越しに王手をかけた。
 理想の相撲でなくても大栄翔の対応力が生きた。立ち合いで琴ノ若を突き放せず差されかけたが、うまく振りほどいて回り込むと形勢逆転。そこからは突き押しに徹して「押しづらい」という合口の悪い相手を退けた。対策はバッチリ。普段から部屋の遠藤や大翔鵬ら四つ相撲の強い関取たちと稽古を積んでおり「必ずしも突き放せるとは限らない。稽古場でやっていることが染みついている」とその成果を発揮した。

 直近2場所で合計22勝を挙げており、数字上では今場所11勝で大関昇進目安の33勝に到達する。しかし2場所前が平幕だったため、本人に大関獲りの意識はない。「気持ち的に楽。最後まで集中して取りたい」。無欲で白星を重ねれば、チャンスも広がってくる。

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