【木更津巡業】高安が大の里に“教育的指導”厳しさに込めた愛情「応援していただければ」

2024年04月25日 19:14

相撲

【木更津巡業】高安が大の里に“教育的指導”厳しさに込めた愛情「応援していただければ」
<春巡業木更津場所>大の里(左)に稽古をつける高安(撮影・前川 晋作) Photo By スポニチ
 大相撲春巡業が25日、千葉県木更津市の木更津市民体育館で行われ、幕内・高安(34=田子ノ浦部屋)が大の里(23=二所ノ関部屋)にぶつかり稽古で胸を出した。
 約7分間、通常よりも厳しいぶつかりだった。重い腰で残して簡単には下がらず。頭を押さえてすり足をさせたり、何度も転がしたりして期待の新鋭を砂まみれにした。最後は仕上げに3回転がして終わりかと思いきや、さらに“もう一丁”。20歳未満との飲酒で厳重注意処分を受けた大の里に“教育的指導”を与えた。

 稽古後、高安は隆の勝(29=常盤山部屋)と琴勝峰(24=佐渡ケ嶽部屋)とともにトークショーに出演。会場に訪れたファンから「期待している若手力士は?」と質問が出ると、夏場所(5月12日初日、東京・両国国技館)での新三役昇進が確実な「大の里」と答えた。「スケールが大きくて、幕内上位に上がってきています。最近いろいろあるみたいですけど、相撲で一生懸命頑張ると思うので、応援していただければと思います」。騒動に触れつつ期待を込め、変わらぬ声援をファンへ呼びかけた。

 高安は、大の里の師匠である二所ノ関親方(元横綱・稀勢の里)の弟弟子。大の里のデビュー前から二所ノ関部屋へ出向いて稽古をつけるなど、目をかけてきた。縁の深い後輩へ、高安なりの愛情が感じられる一幕だった。

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