岡崎真氏 宇野昌磨のスケートには彼にしかない世界観が 憧れているチビっ子スケーターもたくさん

2024年05月10日 04:40

フィギュアスケート

岡崎真氏 宇野昌磨のスケートには彼にしかない世界観が 憧れているチビっ子スケーターもたくさん
2022年3月 フランス・モンペリエでの世界選手権で初優勝した宇野昌磨(撮影・長久保 豊) Photo By スポニチ
 【フィギュアスケート宇野昌磨が引退発表 】 同じ時代に常に羽生結弦という偉大な選手がいたので、何となく陰に隠れていたような印象があるかもしれないが、宇野も07~10年まで全日本ノービス選手権のBとAで総合4連覇を果たすなど、小さい頃から注目された選手だった。ジュニアでも着々と力をつけて世界チャンピオンになり、トリプルアクセルの習得には少し時間がかかったものの、4回転ジャンプもしっかりとものにして五輪で銀、銅メダルを獲得した。
 宇野のスケートには彼にしかない世界観があって、とても魅力的だった。色気のあるスケートというか、最近は原点に立ち返って表現力に磨きをかけた構成にしていたこともあって、より独特の雰囲気を醸し出していた。

 ただ、ここ数年は若手の台頭でどんどん追われる立場になり、自分自身も進化というよりも現状維持すら難しい年齢に差しかかってきたことで、五輪まであと2年は厳しいという判断になったのかもしれない。

 羽生の存在があまりにも大きすぎたとはいえ、宇野に憧れているチビっ子スケーターもたくさんいる。子供たちのロールモデルになっていたことは確かで、日本のフィギュアスケート界に大きな足跡を残したと言っていいだろう。 (ISUテクニカルスペシャリスト、プロコーチ)

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