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久保凜 希実抜き返し自己新で優勝 女子800メートル 25年ぶり高校2年生でV パリ逃すもロスの星

2024年07月01日 04:40

陸上

久保凜 希実抜き返し自己新で優勝 女子800メートル 25年ぶり高校2年生でV パリ逃すもロスの星
女子800メートル決勝、優勝した久保凜(撮影・小海途 良幹 Photo By スポニチ
 【陸上・日本選手権兼パリ五輪代表選考会最終日 ( 2024年6月30日    新潟・デンカビッグスワンスタジアム )】 男女800メートルは落合晃(17=滋賀学園高)と久保凜(16=東大阪大敬愛高)が史上初の高校生アベック制覇を達成した。
 実力者ひしめくデッドヒートを16歳が制した。決勝のみ身につけるピンクの鉢巻きを巻いた久保凜は、1周目を3番手で通過。残り300メートルで競り合っていた田中が出たが、ここでギアを入れて先頭を奪い返し、そのままトップでフィニッシュした。

 「初めての日本選手権で勝ちきることができてうれしい。今回の優勝が自信になると思います」

 自己ベストを更新する2分3秒13で制し、レース直後に田中から「おめでとう」と言葉を掛けられた。ただ、パリ五輪の参加標準記録(1分59秒30)はクリアできず。大きな目標に掲げていただけに「狙っていたタイムがあったので。少し悔しいです」と本音も漏れた。

 同種目を高校2年で優勝するのは99年の西村美樹以来、25年ぶり。1年生で優勝した昨夏の全国高校総体から3秒以上もタイムを縮め、国内GPシリーズ3連勝を経て日本一に輝いた。パリは逃したが、いとこのサッカー日本代表の久保建英(Rソシエダード)からも刺激を受ける久保は視線を世界に向けた。

 「来年の世界選手権や、次の五輪は4年後になるけど、そこに絶対出るんだという気持ちで今日からやっていきたい」
 日本一はゴールじゃない。さらなる高みを見据え、成長を追い求める。

 ◇久保 凜(くぼ・りん)2008年(平20)1月20日生まれ、和歌山県串本町出身の16歳。小学1年からサッカーを始め、串本JFCでプレー。高学年のときに祖母の勧めで駅伝大会に出場し、区間賞を獲得。潮岬中から本格的に陸上を始め、23年に東大阪大敬愛高に入学。父・建二郎さんの兄が久保建英の父。1メートル67。

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