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【二所ノ関親方 真眼】見たことない負け方の貴景勝 腰をしっかり割った仕切り意識すれば強さ戻る

2024年07月20日 04:30

相撲

【二所ノ関親方 真眼】見たことない負け方の貴景勝 腰をしっかり割った仕切り意識すれば強さ戻る
<大相撲名古屋場所・第6日>貴景勝を送り出しに破る若元春(撮影・井垣 忠夫) Photo By スポニチ
 【大相撲名古屋場所6日目 ( 2024年7月19日    愛知・ドルフィンズアリーナ )】 貴景勝が本来の出来でないことは明白です。若元春戦。いい当たりで主導権を握りながら、土俵際で残されて反撃を許した。本来なら一気に勝負を決める流れでしたが、攻めきれず簡単にまわしを許した。流れを相手に渡すと出し投げからの揺さぶりにも力なく崩れた。これまであまり見られなかった負け方です。
 不調の要因は体形にも表れています。腰周りと太腿の裏の筋肉が薄く映ります。そこが大関の調子を判断するバロメーターでもありますが、厚みがないから圧倒的なパワーを生み出せません。下から上へ押し上げるという意識があっても体が伴わないからもどかしいのではないでしょうか。

 カド番の場所で2勝4敗と苦しくなりましたが、きっかけさえあれば流れを変えることができるのも押し相撲の強みです。腰をしっかりと割った構えは現役屈指。原点に返って、しっかり腰を割って仕切ること。それを意識するだけで強い貴景勝が戻ってくると信じています。 (元横綱・稀勢の里)

【4敗目に悔しさ押し殺す】
 カド番の大関・貴景勝が4敗目を喫した。立ち合い強烈なぶちかましで先手を取ると、激しい攻防から若元春に右上手を取られて送り出された。「もう戻ってこないので…」。勝機も何度かあっただけに、悔しさを押し殺した。21年秋場所では2勝4敗の同じ状況から7日目以降6連勝でカド番を脱出した経験もある。可能性を信じ「しっかり準備してやるだけ」と前を向いた。

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