×

史上最強バレー男子 ロス五輪は高橋藍を軸に若き逸材加え再編成へ 後任は「外国人監督」有力視

2024年08月07日 04:00

バレーボール

史上最強バレー男子 ロス五輪は高橋藍を軸に若き逸材加え再編成へ 後任は「外国人監督」有力視
<パリ五輪 バレー男子準々決勝>第4セット、得点が決まり喜ぶ高橋藍(撮影・小海途 良幹) Photo By スポニチ
 男子の日本は5日の準々決勝でイタリアに敗れた。72年ミュンヘン大会以来52年ぶりの金メダルを目標に掲げたが、2大会連続8強で姿を消した。17年のコーチ就任時から指導してきたフィリップ・ブラン監督(64)は退任する。石川祐希(28=ペルージャ)らが去就について明言を避けているが、チーム再編は不可避。4年後に意欲を示す高橋藍(22=サントリー)らに新戦力を加えたチームで28年ロサンゼルス五輪を目指す。
 史上最強と言われた日本代表は再編が避けられない。52年ぶりの金メダルを目標に掲げながら準々決勝でイタリアに逆転負け。2セットを連取したが、計4度のマッチポイントを生かせなかった。23年、24年ネーションズリーグで2年連続メダルを獲得。世界ランク2位に浮上するなど世界を驚かせてきたチームは志半ばでパリを去ることになった。

 韓国のクラブチームで指揮を執ることが決まっているブラン監督は試合後、胴上げされ「日本を率いるのは最後になる。寂しい気持ち」と改めて今大会での退任を明言した。中垣内監督の下でブラン監督がコーチに招へいされた17年から8年間続いた体制は終わる。後任について関係者は「世界最先端の戦術に通じている外国人がふさわしい」と話しており、ブラン監督に続いて外国人監督の起用が有力視される。

 選手の去就にも注目が集まる中、西田は「(ロス五輪まで)4年の中で数年は代表を休むと思う。この7年、故障などもありながら無理して代表として戦い続けてきた。僕の代わりはいくらでもいる」と代表を休養する可能性を示唆した。東京大会はメンバーから落選し、今大会で初出場した高橋健は「もう最後なので、代表に来るのは」と代表引退の意向を示した。セッター関田も「次の五輪は考えていない。ここで終わりかもしれないし、今は考えられない」と話した。

 東京大会からエース、主将として日本をけん引し続けた石川は「(次期)監督も分からないし、そこはまだ全然考えていない」と明言を避けた。

 陣容は新監督次第だが、もし石川ら現チームの主力が辞退した場合、大幅なメンバーの入れ替えが予想される。ロス五輪を目指すチームは22歳の高橋藍や20歳の甲斐が残り、そこに新戦力が加わる。B代表には20歳のアウトサイドヒッター高橋慶帆(法大)、19歳のミドルブロッカー麻野堅斗(早大)ら逸材がいる。新チームがパリの悔しさを晴らす。

 高橋藍は4年後を見据えて「勝ち切る力をつけていかないといけない。ここ(五輪)で勝つ選手になりたい。次こそ皆さんの前で勝てる日本代表をつくっていきたい」と決意を口にした。

《来春合宿から再始動→9月世界選手権》
 ○…新生日本代表の次のターゲットは来年9月にフィリピンで開催される世界選手権となる。これまでは五輪の2年後に、4年に1度の開催だった同大会は、25年から2年ごとの開催となり、出場も24から32チームに増加。ポーランド開催の27年大会は五輪予選を兼ねる見込み。新監督とともに臨む日本は、来春の合宿から始動し、70年と74年の3位を上回る成績を目指す。

この記事のフォト

おすすめテーマ

2024年08月07日のニュース

特集

スポーツのランキング

【楽天】オススメアイテム