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白熊が地元福島県の巡業に初登場 初めて照ノ富士の胸を借り「有り難いこと」

2024年08月22日 16:21

相撲

白熊が地元福島県の巡業に初登場 初めて照ノ富士の胸を借り「有り難いこと」
横綱の胸を借り、転がされる白熊 Photo By スポニチ
 大相撲の夏巡業が22日、福島市のトヨタクラウンアリーナで行われ、人気力士の十両・白熊(25=二所ノ関部屋)が県内の巡業に初登場。子供を中心に大きな声援を浴びた。
 会場からは電車で1時間ほどの県中地区の須賀川市出身。福島市は幕内・若元春、若隆景、若隆元の大波3兄弟の出身地だが、白熊も大波兄弟に劣らずの大きな声援を受けた。「子供から“シロクマ”っと呼んでもらってうれしかった。それが相撲を頑張れるきっかけにもなっている」
 十両力士とあって夏巡業には同行せず、この日だけの特別参加。稽古では郡山市出身の幕下・清田(出羽海)に胸を出し、申し合いでは幕内の明生、宇良らと取った。相手は幕内上位の常連。自分の相撲は取らせてもらえず、宇良にはスピード負け、明生も右を巻き替えて出たところを対処され投げ捨てられた。それでも「貴重な経験になった」と前向きに振り返った。

 稽古の最後には、横綱・照ノ富士に指名され胸を借りた。腰を下ろしてどんと構える横綱に全力で当たっていくが、分厚い壁に押し切れず何度も転がされ砂まみれに。「頑張れ」の声援が飛ぶなか懸命に押すも力は伝わらず「力抜くな!」と厳しく指導される場面もあった。日頃から師匠の二所ノ関親方(元横綱・稀勢の里)に稽古をつけてもらっているが「(照ノ富士は)親方と違った重さを感じた。十両の自分に胸を出して有り難かった」と感謝の思いを口にした。

 名古屋場所で十両優勝を果たし、秋場所(9月8日初日、東京・両国国技館)では新入幕が確実視されている。「1番1番挑戦者の気持ちで相撲を取り切れればいい。(十両に一緒に上がった)大の里に早く追いつきたい」と意欲を見せた。

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