筋トレ食材の新定番!再ブーム中の“魚肉ソーセージ"がもたらす意外な効果とは[医師監修]
2024年10月17日 09:00
昭和の子供たちのおやつとして親しまれた懐かしい魚肉ソーセージが、令和の今、ソーセージの進化とともに驚くべき復活を遂げています。
全国のスーパーなどから販売データを集める『KSP-SP社』によると、2024年3月の来店客1000人当たりの魚肉ソーセージ購入金額は2508.5円で、前年同月比13.3%増加。この再ブームの中、あきはばら駅クリニック院長の大和田潔先生は、毎日の生活における手軽な魚食の活用、いわゆる「お手軽魚活(ぎょかつ)」を提案しています。
魚食は調理の手間がかかり、忙しい現代人には敬遠されがち。そこで今回は、大和田先生に筋トレにも活用できる「お手軽魚活」の秘訣を聞きました。
ギョニソに秘められた栄養パワー
「魚肉ソーセージは魚から作られます。魚は常に海の中を泳いでいる生き物。さらに回遊魚もいるぐらい長く泳いでも大丈夫な筋肉質な生き物です。
筋肉づくりに欠かせない良質なたんぱく質に加え様々な栄養素が豊富に含まれています。すり身にすることで栄養素をあますところなく利用でき負担がかかりやすいトレーニングする人の消化管にもやさしい食品です。
さらに、健康維持や脂肪燃焼に役立つ重要なフィッシュオイルと呼ばれるDHAとEPAを豊富に含むものなどに進化を続けています。特に、DHAとEPAは心血管系の健康維持にも重要な役割を果たします。フィッシュオイルDHA・EPAは消化液分泌によって吸収されやすくなります。
魚肉ソーセージは食べるだけで自動的に消化液分泌を促すタンパク質とともに摂ることになるのでフィッシュオイルDHA・EPAを効率よく吸収できます。」と大和田先生は説明。
いつでもどこでも食べられる! ギョニソのメリット
パッケージについても大和田先生は魚肉ソーセージに太鼓判。
「魚肉ソーセージは、常温では保存が難しいDHA・EPAを豊富に含む魚肉を上手に軽量パッケージ化しています。軽くじゃまにならずハンドリングも容易に運べて、時と場所を選ばず手も汚さず匂いもなくすぐに利用できるところが大きな利点です。しかも低糖質。バッグに入れておけば、ランチやおやつに、会社や学校、トレーニング中など時間や場所を選ばずに手軽に魚を食べることができます。」
筋トレ効果アップ!プロテインをギョニソに置き換え
「運動前後のお手軽魚活もおすすめです」と大和田先生は強調します。
「単一成分のプロテインと比べ、魚そのものを使った食品なので生き物の筋肉に含まれる様々な組織由来の多様な栄養素を摂取できます。関節や腱の材料になるので筋肉づくりトレーニングに有利に働きます。
さらにフィッシュオイルDHA・EPAは脳神経の維持発達にも有利。実は筋肉は脳神経と連携をもった複雑な組織。動かして育てる筋肉や運動機能の上達には脳神経系と筋肉との連携や発達が重要です。脂肪燃焼効果や抗炎症作用も有しています。
フィットネスジムなどでよく用いられるプロテインに追加してギョニソを活用することで、より効果的な筋肉組織の増強が期待できます。」
次:ギョニソと生魚、どちらを選ぶ?
ギョニソと生魚、どちらを選ぶ?
「DHA・EPAは合わせて1日に1,000mg以上摂ることが健康維持に適しているとされています」と大和田先生。
「生魚ならサバやイワシなどの青魚が特に豊富ですが、毎日の調理や保存が難しいのが現実です。その点、ギョニソは手軽に摂取できる上、たんぱく質も一緒に補給できるメリットがあります。理想は生魚とギョニソをバランスよく取り入れることですが、忙しい日はギョニソで手軽に魚活するのがおすすめです。」
ギョニソ選びのポイント
魚肉ソーセージは様々な種類が販売されていますが、どのように選べばよいのでしょうか。大和田先生はこうアドバイスします。
「たんぱく質量とDHA・EPA量をチェックすることが大切です。最近では、DHAを強化した特定保健用食品(トクホ)の魚肉ソーセージも登場しています。例えば、疾病リスク低減トクホであるマルハニチロの『DHA入りリサーラソーセージω』は、きちんと決まった量が練り込まれたフィッシュオイルDHA・EPAを豊富に含む魚を原料とした食品の一つです。このような製品を選ぶことで、より魚活のハードルを下げることができます。」
ミドル世代の肥満対策から、高齢者や若年層の「タンパク質不足」対策まで、スリムボディを保ちながら筋肉しっかりボディを目指すなら、お手軽魚活がおすすめです。
手軽さと栄養価の高さを兼ね備えたギョニソで、あなたも今日から"魚活"を始めてみませんか?
監修者プロフィール
大和田潔先生
あきはばら駅クリニック院長、東京医科歯科大学臨床教授、総合内科専門医、脳神経内科専門医、日本臨床栄養協会理事、東京医科歯科大学大学院卒、医学博士。医療アドバイザーとしてメディアでの解説には定評があり、ニュース番組の解説などテレビ、ラジオで活躍。雑誌等の取材記事多数。著書「60歳食べ方を変えるだけで健康長寿はもっと延ばせる!」他多数。
<Edit:編集部>
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