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【高校バスケ】福岡大大濠が福岡第一を圧倒し全勝V 両校はウインターカップ出場

2024年11月05日 06:00

バスケット

【高校バスケ】福岡大大濠が福岡第一を圧倒し全勝V 両校はウインターカップ出場
<福岡大大濠・福岡第一>全勝Vした福岡大大濠の選手たち Photo By スポニチ
 【ウインターカップ福岡県予選最終日   福岡大大濠84―57福岡第一 ( 2024年11月4日    アクシオン福岡 )】 ともに2連勝で迎えた決勝リーグの男子最終戦が行われ、福岡大大濠が福岡第一を84―57で破り全勝Vを飾った。日本代表の男子アジア杯予選の直前合宿に高校生で唯一選出された2メートル6の渡辺伶音(3年)が23得点を挙げる活躍でけん引。福岡県の出場枠は2で両校は12月23日に開幕のウインターカップに出場する。
 バスケ王国・福岡が誇る横綱対決。びっしりと埋まった会場を沸かせたのは福岡大大濠の渡辺だった。確かな決定力とハードワークで躍動。自身も出場した昨年のウインターカップ決勝で敗れたライバルを圧倒し「(福岡)第一には3年間通して悔しい思いをしてきたので、借りを返す気持ち」と胸を張った。

 2メートル6の身長は序盤から目立っていた。第1Qには得点を決めほえるなど、この試合にかける思いを表現。第4Qは3ポイントシュートも決めて23得点と役割を果たした。守備でも立ちはだかり壁になった。「頼ってくれた中で決めきれないところがあった」と満足はしないが、片峯聡太監督は「オールラウンダーの活躍ができている」と評価した。

 涙に暮れた昨年末から「いろんなことにチャレンジした」と振り返る。1月に特別指定選手としてB2福岡に加入して5月までプレーした。11月下旬の男子アジア杯予選の直前合宿参加メンバー23人に高校生で唯一選出された。「自分のいいところをしっかりトムさん(ホーバス監督)に見せたい気持ちが強い。経験とは思わず本気で選ばれる気持ちで合宿に挑みたい」と引き締まった表情で語る。

 地元福岡であった今夏の高校総体は準決勝で敗れた。ラスト1冠は21年以来3年ぶりの頂点がかかる。「福岡のみなさんに優勝を届けられるように」と熱い冬にする。  (杉浦 友樹)

 ≪本大会へ修正を誓う≫福岡第一は試合を通して主導権を握られ、1Qもライバルを上回ることはできなかった。井手口孝監督は「完敗ですね。集中力を欠いたリバウンドの取られ方をしていた」と渋い表情だった。連覇がかかる本番が来月末に控える。高校バスケ最高峰「U18日清食品トップリーグ」も、うまく使いながら「15人を選ぶところから試したい」と修正を誓った。

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