賢介も歓喜の輪に!ジ軍リンスカム 苦しんでノーヒッター
2013年07月15日 06:00
野球
かつての輝きを取り戻した。ジャイアンツのティム・リンスカム投手(29)が13日(日本時間14日)、パドレス戦で自身初のノーヒットノーランを達成した。今季大リーグでは2人目で、球団史上14人目(15度目)。08、09年サイ・ヤング賞右腕が完全復活をアピールした。「7番・左翼」で出場した田中賢介内野手(32)は5試合目で初の無安打に終わったが、同僚の快挙を喜んだ。
最後の打者を左飛に打ち取り、ガッツポーズを見せた直後から手荒い祝福が始まった。リンスカムはマウンドで捕手ポージーに抱きかかえられ、クラブハウスではシャンパンを浴びせられた。
「言葉が出ない。7回を終了したころから、意識した。学生時代を含めても初めて。攻撃でも守備でもチームメートに助けてもらった」
メジャーでは異例の148球、5四死球と制球に苦しんだ。ただ、最速は91マイル(約146キロ)でもカーブやチェンジアップが要所で決まり、6者連続を含む今季自己最多の13奪三振。8回は右翼への安打性の打球をペンスがダイビングキャッチ。「ヒットと思ったがスーパーマンキャッチをしてくれた」と感謝した。
サイ・ヤング賞を2度獲得した右腕も、昨季は10勝がやっと。かつて常時93マイル(約150キロ)を計測した球威に陰りが見られた。防御率は5・18と自己最悪で、リーグ最悪の15敗を喫した。オフには「何かを変えたかった」とトレードマークの長髪をバッサリ。独特の反り返るようなフォームにも修正を施した。
田中も歓喜の輪に加わった。3打席凡退で7回からベンチに退き、メジャー5試合目で初の無安打に終わったが「凄い投手。真っすぐが切れて当たらない。4回くらいから“これ無安打だな”と思いながら守っていた」と振り返る。日本ハム時代は06年に延長12回、3人継投によるノーヒッターを経験したが「きょうの方が(緊張した)。外野だし…」と苦笑した。
大リーグでは2日にレッズのベイリーがジ軍戦で記録した。この時のジ軍先発はリンスカムだった。雪辱を果たし、これで今季5勝9敗。現在チームは地区4位で、2年連続世界一へ、右腕の復活は不可欠だが「信じられなくて頬をつねろうかと思った」と、この日ばかりは感慨に浸った。
≪148球は史上2番目の多さ≫ジ軍選手の無安打無得点は、昨年6月13日アストロズ戦でケーンが完全試合を達成して以来15度目。148球での達成は、1947年以降では10年6月25日のレイズ戦でダイヤモンドバックスのジャクソンが149球で達成して以来、2番目の多さだった。大リーグ全体での無安打試合(無安打1失点なども含む)は281度目。
≪ティム・リンスカム≫
☆生まれ&サイズ 1984年6月15日、ワシントン州生まれの29歳。父は米国人で母はフィリピン人。1メートル80、79キロ。
☆ドラフト 06年ドラフト1巡目(全体10番目)でジ軍入り。
☆タイトル&通算成績 08、09年サイ・ヤング賞、08~10年リーグ最多奪三振。208試合で84勝65敗、防御率3・40。
☆世界一 10、12年の2度。10年は先発でポストシーズン4勝。昨年のポストシーズンは主に中継ぎとして貢献。
☆投球フォーム 全身をしならせる独特の投球フォームは、父・クリスさんから伝授された。
☆キャラクター スリムな体形とイケメンで女性に絶大な人気を誇る。半面、09年に大麻所持で摘発されるトラブルも。
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