オリ前田 故障に泣いた星野2世 インテリアの道で再出発へ

2015年12月18日 11:20

野球

オリ前田 故障に泣いた星野2世 インテリアの道で再出発へ
故障に泣かされ続けた前田(右)
 前田は静かに今季を振り返った。「2軍落ちした時、ちょっとホッとしたんです。練習中が一番痛くてつらかった」。左肩甲骨周辺の肉離れという故障を隠しながら、中継ぎで登板していた。8月14日に出場選手登録を抹消。治りかけていた矢先の10月に戦力外通告を受けた。今季は2年ぶりとなる白星を挙げたが、「ケガも実力のうちなので仕方ない」とユニホームを脱ぐことになった。
 BCリーグの福井から09年にドラフト4位でオリックスに入団。当時、BCリーグから初めての支配下登録選手となり、話題を呼んだ。左腕でカーブを武器にする投球スタイルが「星野伸之の再来」とも言われた。ただ、昨季も左肘を痛めるなど故障に泣き、現役引退を決意した。

 第二の人生は野球とはかけ離れた「インテリア・コーディネーター」に決めた。華やかな職業に思われがちだが、前田は言う。「もともと興味もありましたが、人の助けになる仕事がしたかった。リフォームはお金がかかるんですが、いろんな方々の要望に応えられると思ったので」。根底にあるのは、人を助ける奉仕精神。どこか、リリーフ業と似ている。

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