木田画伯 アマ選手への直接指導もっと増やして

2015年12月18日 09:55

野球

木田画伯 アマ選手への直接指導もっと増やして
球児の指導をした日本ハム・近藤(右)を描いた木田画伯
 日本ハム・木田優夫GM補佐(47)による今回の「木田画伯の球界絵日記」は、5日に秋田・大館樹海ドームで開催されたシンポジウム「夢の向こうに」に参加したことについて。ユニホーム姿で球児と交流した時間はとても有意義で、野球界の発展につながってくれることをあらためて願っていました。
 12月5日、日本野球機構、日本プロ野球選手会、日本高野連が主催するシンポジウム「夢の向こうにin秋田」にコーディネーターとして参加してきました。このシンポジウムは現役のプロ野球選手と高校球児が直接、野球の話ができるイベントとして、03年に始まりました。

 以前は講堂のような所でプロ野球選手が舞台に上がり、客席に高校球児が座って質疑応答が行われるような形でしたが、数年前から実際に技術指導を行う形になってきたそうです。ファイターズからも近藤選手が参加して投内連係、守備練習、打撃練習を熱心に指導していました。

 今回、僕は投手をやっている球児たちにトレーニングについて説明してきたのですが、これまでは現ソフトバンクホークスの工藤公康監督や吉井理人コーチが担当していたらしく、プレッシャーがかかりました。それでも高校生にトレーニングの大切さ、特に投手は肩の故障で投手を諦めなくてはならなくなる事例が多いので、それに対するトレーニングを一生懸命話してきました。

 僕らの時代というか、最近まで現役のプロ野球選手が高校生に直接指導することはできなかったし、今でもこういう機会がないとできません。ですが、僕らが経験してきたこと、目にしてきたこと、耳にしてきたことの中には、必ず高校生に役立つことがあると信じています。

 関係者の皆さんの努力でここまで来ましたが、これからも皆さんに頑張っていただいて、もっとアマチュアの選手たちと野球の話ができるようになれば、もっともっと楽しい野球界になると信じています。(日本ハムGM補佐)

 ▽夢の向こうに 日本学生野球憲章に明記されていたプロ野球選手による高校球児への指導禁止を和らげようと日本高野連、日本野球機構(NPB)、日本プロ野球選手会が協力し、シンポジウムとして03年12月に大阪で初開催。「夢の向こうに」は03年に選手会が制作した高校球児向けのメッセージ集のタイトル。シンポジウム内限定で直接指導が認められるなど、プロアマ交流を図った。選手がステージ上で指導を行う形を取っていたが、11年で47都道府県を巡回したこともあり、12年からユニホームを着用して実技指導が行われるようになった。

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