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藤浪が予告 直球もっと良くなる「状態上がってきたらどうなるか…」

2016年04月26日 12:00

野球

藤浪が予告 直球もっと良くなる「状態上がってきたらどうなるか…」
笑顔で練習する藤浪
 26日からの巨人3連戦(甲子園)で先陣を切る阪神・藤浪晋太郎投手(22)が、今年3回目となる年間コラム『晋意』で開幕から1カ月の戦いを振り返った。19日のヤクルト戦で状態が上がって来なかった直球に手応えをつかむとともに、オフに取り組んだ体重増の効果も口にし、最速158キロを誇る宝刀のさらなる進化を予告した。
 開幕して1カ月が経ち4試合に登板し3勝0敗です。白星に関しては打ってもらってますし運が良いというか、よく援護してもらっているので、野手の方に本当に感謝しないといけないですね。

 今年は火曜日に先発し長いイニングを投げたい意識は常に持っていますし、週頭で可能な限り他の人に負担をかけたくない。12日のDeNA戦(6回1/33失点)、19日のヤクルト戦(5回4失点)は7回を投げきれず、リリーフの方の助けを仰いでしまったので納得いかない部分はあります。

 正直、状態はまだベストではありません。開幕にも、しっかり戦える状態は作ってきたつもりですが、いきなりベストにはならないなとも思っていました。その中で良い感触は出てきている。1カ月経ったこの辺で良い感覚が出てきてもらわないと困るんですけどね。

 不安定だった直球の感触は試合を経るごとに良くなっているのは確かです。前回のヤクルト戦は球質自体は今年一番良かったですし、あとはバランスの問題。単純にボールに力を伝える動作に関しては、しっかりできました。指にかかったボールはかなり良かったと思っています。全力で投げなくても良いボールが投げられた感触がある。オフに体重を増やした効果も少しずつ出てきているのかなと。

 状態が上がり切っていない中で、あれだけ指にかかったボールが投げられているなら…。直球に関しては、指のかかりだけで言えば去年の良い時期ぐらいの感じ。ヤクルト戦も相手が直球をマークする中でファウルにしかならないボールを投げられた。今後、状態がもっと上がってきたら、どうなるんだろう…という楽しみはあります。

 あとは、いかにコントロールできるか。暑くなってくれば、もっと質は良くなると思う。そうなれば直球にもっと自信を持てるようになる。大胆に投げるとか。コースもある程度考えないといけないですが、考えすぎずに投げることができれば内容も変わってくる。直球が良くなることでいろんなメリットが出て投球自体が良い方向に変わってくると思います。

 今季2度目の巨人戦になりますが、巨人打線はがらっと変わったわけじゃないですけど、相手の流れになると嫌らしいことをされたりバントなどを交えてポンポン点を取られるイメージ。簡単に流れをやらないことが大事。全員、本塁打を打つ打線ではないですが、つないでくる。確実に1点を取りに来る。勝負強い、ここ一番でという例年のイメージはあります。

 個人成績にこだわりはないですが、勝つ方が気分としては良いですからね。自分がベストでない時期に勝たせてもらっているので、この間に何とか調子を上げて。今後、チームが苦しい、点数が入らない時が絶対にあると思うので、自分が助けられたらと思います。

 週頭としての責任感は強く持っていますが、真価を問われるのはこれからです。ハードルは高いですが、シーズン中盤、終盤、みんながバテやすい時期にいかに頑張れるか。年間通して良いパフォーマンスで投げたいんですけど、より大事になってくるのは、みんながしんどい時期。暑い時期は頑張りたいし、僕も得意なので。チームの優勝のため、全力で腕を振ることは変わりません。 (阪神タイガース投手)

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