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新井 6連戦初戦で勝って決める「ボールが今は見えている」

2016年04月26日 08:02

野球

新井 6連戦初戦で勝って決める「ボールが今は見えている」
2000安打に王手をかけた新井
 広島は26日から敵地・神宮でヤクルト3連戦。史上47人目の2000安打に王手をかけている新井貴浩内野手(39)が25日、チーム全員で喜び合えるよう勝ち試合での節目の1本に意欲を燃やした。緒方監督も背番号25への応援を力に、カード初戦の必勝をナインに厳命。偉業達成の勢いに乗って、8週に及ぶ今季最長6連戦を乗り切る意気込みだ。
 通算2000安打に王手をかけた前日24日の阪神戦から一夜明け。ナインはヤクルト戦に備えて午前11時から本拠地で汗を流したが、休養日の新井は疲労回復に努めた。気持ちの高ぶりは感じられない。淡々と質問に応じ、打撃状態や好調の要因を分析してみせた。

 「調子はまずまず。ただヒットが増えているのは、皆に乗せられているという部分が間違いなくある。球場の雰囲気やチームメートのサポートのおかげで打てている」

 18年目を順調に滑り出した。開幕からの23試合で28安打。自己最多のシーズン177安打をマークした、阪神在籍時の2010年に匹敵するペースだ。球場では快挙を願う声援や応援ボードが溢れ、ナインも新井に回そうとつなぎの打撃に徹する。集中力は当然増す。

 「緊張感はない。ボールが今は見えている。どちらが先かわからない。ボールが見えているから緊張感がないのか、皆に乗せられているからボールが見えるのか…」

 26日に達成する可能性は大だ。目下6試合連続安打中。加えて、初戦の先発・成瀬とは通算17打数5安打1本塁打の打率・294。今季も5日に本拠地で対戦し、右前打を放っている。カード初戦で大記録を樹立すれば、以降の試合にも弾みがつくだけに、一気に決めてしまいたい。

 「何度も言うけど、勝ち試合で達成したい。試合後に皆と素直に喜べるから勝って決めたい」

 チームは今週から、交流戦の最終カードとなる6月19日のオリックス戦まで、8週に及ぶ今季最長の6連戦に臨む。緒方監督は「(先発を託す)横山、岡田ら若い投手に頑張ってほしい」と期待しつつ、主砲の偉業を浮上へのステップボードにしたい考えを示した。

 「球場の雰囲気を見たらわかるじゃない。新井への応援が、チームの応援や力になっているのは間違いない。それに乗って6連戦の初戦を取り、勝ちにつながる試合を1戦1戦やっていきたい」

 2000安打へ残るは1本。新井が26日に決める。カード初戦を勝利で飾り、快挙を祝う。(江尾 卓也)

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