神宮初ナイターは22時6分幕 高校生には遅すぎ“心配の声”も

2017年04月28日 05:30

野球

神宮初ナイターは22時6分幕 高校生には遅すぎ“心配の声”も
<早実・日大三>4時間越えの熱戦を制し優勝した清宮(左)ら早大ナインはスタンドに歓喜のあいさつ。時計は午後10時を回っていた Photo By スポニチ
 【高校野球春季東京都大会決勝   早実18―17日大三 ( 2017年4月27日    神宮 )】 早実―日大三の激闘は4時間2分に及び、午後10時6分に終了した。東京都高野連には「女子生徒が遅くまで応援席にいるのはどうなのか」という連絡も入ったといい、10時の時点で両校の応援団責任者に試合途中でも生徒を帰宅させるよう促した。
 ナイター決勝。それも、2時間台の試合時間が平均的な高校野球ではまれに見る乱打戦になった。武井克時理事長は「まさか、こんな展開になるとは…。東京は交通事情も良いので10時をメドに帰宅を呼びかけた」と語った。大会の閉会式は急きょ取りやめ。武井理事長は「これだけ長くなってしまったので。彼らは高校生で学校もある」と説明し、「今後については考えないといけないかもしれない」と言葉を続けた。

 決勝は23日に隣接する神宮第2で昼間に開催される予定だったが、混雑が予想され、安全面で不安があることから神宮に変更。開催日も変わった。昼間は東都大学リーグが行われており、関係者が「聞いたことがない」というナイターでの高校野球開催に。収容人数5600人の神宮第2ではとうてい収まらない観衆2万人を集め、狙いは当たったが、思わぬ事態が待っていた。出場校の関係者からは「明日も1時間目から授業がある。これだけ長いのはどうなのかな」との声も出た。

 スタンドは全席自由席。一番乗りのファンはチケットを求めて前日午後2時から場所取りを開始し、開門時には600人のファンが神宮外苑のいちょう並木まで列をなした。報道陣は200人超え。今大会は準々決勝まではタイブレーク方式だが、準決勝以降は延長15回まで行う規定で、仮にこの試合が引き分けに終わった場合は29日昼に神宮第2で再試合が組まれることになっていた。

おすすめテーマ

2017年04月28日のニュース

特集

野球のランキング

【楽天】オススメアイテム