怒りの自己評価2点…来年こそ「“スーパーな糸井”でいきたい」

2017年12月15日 05:30

野球

怒りの自己評価2点…来年こそ「“スーパーな糸井”でいきたい」
糸井は契約更改を終え会見する Photo By スポニチ
 阪神・糸井嘉男外野手(36)が14日、西宮市内の球団事務所でチームの大トリで契約更改交渉を行い、4年契約の2年目は規定通り、1億2000万円アップの年俸4億円でサインした。
 今季の自己採点を求められ、「難しいなそれ…。50点…?」と首をかしげた末に、「2点!」と言い直した。白い歯を見せていたが、厳しい評価は決して冗談での発言ではない。打率・290、17本塁打、62打点。勝負強さやインパクトは強烈に発揮したが、圧倒的な実績から見れば物足りなさは本人が一番感じている。

 「怪我して、1カ月ぐらい離脱した。その時は凄く責任を感じました。“俺、何しとんねん”と思いましたけど。納得した数字は1つもない。30試合ぐらい出れなかったし、不甲斐ない」

 2月キャンプ直前に「右膝関節炎」を発症して別メニュー。6月には左太もも裏を痛め、7月は右脇腹…。出場114試合に終わり、「目標というか、当たり前にクリアして、しっかり数字を残したい」と来季の全試合出場を最低条件とした。

 そうすれば、おのずと結果はついてくる。

 「タイトル争いできるぐらいの活躍をしないといけないと思っている。11月の表彰(NPBアワーズ)にも出たいですし、なんらかのタイトルを目指して、優勝争いをできるシーズンにしたい」

 頂点からの景色を見るために倒さなければいけないのは王者・広島。「すごく良いチーム。ああいう所を目指していかないと。投打もそうだし、大事なところでの走塁」。肌で感じたその強さを上回るため、移籍2年目の来季示すのは、自身の成績だけじゃない。

 「今季は自分でいっぱいいっぱいな部分があったけど、立場的にもそういうところを。言葉じゃないけど、引っ張っていければ」

 打率3割を通算7度記録するなど、打の実力は群を抜いている。欲しいのは、タテジマのユニホームで味わう勝利の美酒。培った技術と経験をチームに、若手選手に還元し、来季こそ、笑顔でシーズンを終えてみせる。

 「来年はもう、ほんまに。“スーパーな糸井”でいきたいと思うので、応援よろしくお願いします!」

 アニメ『ドラゴンボール超』の人気キャラ・ベジータに憧れて「スーパーサイヤ人になりたい」とかつて話していたが、超人ぶりを発揮してチームを頂点に導く。

 ▼糸井の年俸 昨年、オリックスから国内フリーエージェント(FA)権を行使して、阪神に4年契約の総額18億円で移籍。ただ1年目の年俸は前年の参稼報酬を超えることはできない(特別な事情をコミッショナーに申請した場合は除く)とする野球協約FA規約第7条に基づき、現状維持の年俸2億8000万円だったと見られる。2年目の来季は、昨年結んだ年俸4億円と推測される。

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