三重・定本163球完投も無念 背番「10」が復活の力投

2018年04月04日 05:30

野球

三重・定本163球完投も無念 背番「10」が復活の力投
三重先発の定本 Photo By スポニチ
 【第90回選抜高校野球大会準決勝   三重2―3大阪桐蔭 ( 2018年4月3日    甲子園 )】 163球目は直球だった。三重のマウンドを守り続けた背番号10のエース兼主将、定本は「悪い球ではなかった。気持ちも入っていた」。サヨナラ打には「打った藤原選手が上だった」と悔しさをしまいこんだ。
 優勝した69年以来となる決勝進出を逃したが、強打の大阪桐蔭を相手に7安打3失点と真っ向勝負を挑んだ。1年時の練習試合では1死も取れず、2年時も打ち込まれたが、この日は8回まで山田のソロによる1点のみ。小島紳監督は「さすが主将。三重高を背負って一生懸命に投げてくれた」とねぎらった。

 ゲームセットの整列では、大阪桐蔭の中川主将から「打てなかったわ」と声をかけられた。昨秋の東海大会で打ち込まれ、背番号「1」を剥奪された右腕は「負けは負け。絶対にリベンジします。今度は1番で戻ってきたい」と言った。

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