大谷ハメルズに“ハメられた” 34歳左腕の投球術にほんろう

2018年06月04日 05:30

野球

大谷ハメルズに“ハメられた” 34歳左腕の投球術にほんろう
レンジャーズのハメルズにほんろうされた大谷(撮影・大塚 徹) Photo By スポニチ
 【ア・リーグ   エンゼルス2―3レンジャーズ ( 2018年6月2日    アナハイム )】 エンゼルスの大谷翔平投手(23)は2日(日本時間3日)、レンジャーズ戦で4打数無安打に倒れ、連続試合出塁記録は9で止まった。対左腕のため打順を6番に下げていたが、メジャー通算150勝のコール・ハメルズ投手(34)の投球術にほんろうされ、対左腕打率は・148となった。チームも延長戦の末に逆転負けした。
 大谷にとってこの試合を左右した、重い一球。2回無死一塁の第1打席だ。カウント1―1からハメルズの3球目は内角低めへ沈むツーシーム。自信を持って見逃したがストライクと判定された。

 「僕の中ではボール。見送って正解ではあるのですが。2打席目以降はそこまで(ゾーンを)広げなければいけない中で、そこ主体に投げてくる投手なので」

 この打席は外角球に空振り三振。4回1死一塁では内角球を捉えるも、強いゴロは遊撃手が二塁ベース奥で待つ「大谷シフト」にかかる。一塁はセーフのタイミングながらも一塁走者のスライディングが危険と判断され、併殺打となった。7回は内角ツーシームを打たされ一ゴロ。9回無死一塁も救援左腕ディークマンの内角ボール気味の球を空振り、ファウルした後、外角球に遊飛に倒れた。

 4月20日以来の6番で出場。マイク・ソーシア監督は「日本での成績を見れば心配する必要はないが、左投手をどう打っていくか見ていきたい」と説明した。日本ハム時代の対左腕打率・309は、対右腕の・279を上回り、大谷も「嫌いではない」と話す。ただこの日はストライクゾーンを広げたハメルズの術中にはまった。「左対左は内角を突く必要がある。しかも彼は腕が長く背も高い」とハメルズ。これでメジャーでの対左腕打率は・148となった。

 「(ハメルズは)ゾーン外のボールが多く、しっかり動いていた。そのイメージを持って次回以降立ちたい」

 手痛い敗北を肥やしとできるよう、うつむくことはしなかった。(後藤 茂樹)

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