ヤク中尾、好救援で5勝 2年目中継ぎ左腕また勝った

2018年06月04日 05:30

野球

ヤク中尾、好救援で5勝 2年目中継ぎ左腕また勝った
5勝目を挙げた中尾(撮影・篠原岳夫) Photo By スポニチ
 【交流戦   ヤクルト3―2楽天 ( 2018年6月3日    楽天生命パーク )】 中継ぎ左腕がまた勝った。2番手で好救援したヤクルトの2年目・中尾がブキャナンと並ぶチームトップの5勝目。最速148キロの直球にスライダー、フォークを駆使し、近藤とともにチーム最多25試合に登板するフル稼働で、チームの2年ぶりの5連勝を支えた。
 「投げるたびに打ってくれるのでありがたい。でも先発の方々に申し訳ないです」

 守護神・石山が4連投で休養となった“穴”を近藤と埋めた。同点の7回に登板。2死から田中に左前打されたが、ペゲーロは141キロ直球で空振り三振。直後の8回の攻撃で、相手守備の野選で勝ち越しに成功した。8回1死で銀次に四球を与えて降板したが、あとは近藤が封じた。白星を得た5試合は全て無失点投球で、打線の援護を呼ぶ強運ぶりを発揮している。

 「プロに入れたのも運だった。地方の2部で、見に来てくれるスカウトさんも少なかった。運が強いのかな」

 杜若高時代は甲子園と無縁。愛知大学リーグ2部に所属する名古屋経大から、16年ドラフト4位で入団した。昨季はわずか2試合登板で0勝1敗、防御率11・25。「悔しい思いしかなかった」。オフは台湾ウインターリーグに参加し、防御率0・93と自信も生まれた。4月の初勝利の記念球は女手一つで育ててくれた母・美恵さん(50)にプレゼントも、2球目以降は「ためています」と笑う。

 最下位ながら2位・DeNAまで2ゲーム差。小川監督も「アイツ、どうしたんだろ。でも、それだけ(5勝)に値する内容」と称えた背番号13には、新人王の資格も残る。「このまま連勝できるように、思い切って腕を振っていきたい」。中尾はとびきりの笑顔を見せた。 (細川 真里)

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