【南神奈川】海洋科学 航海実習で離脱から夏迎えるも無念のコールド負け

2018年07月13日 21:57

野球

 【第100回全国高校野球選手権記念南神奈川大会1回戦   海洋科学4―11寒川 ( 2018年7月13日    俣野公園 )】 無念のコールド負けに涙があふれた。海洋科学の関谷壮太主将は「相手よりもヒット数が多かったので、負けて悔しいです」と言葉を絞り出した。
 海洋科学科船舶運航コースに学ぶ関谷は4月21日から6月18日の約2カ月間、遠洋航海実習でチームを離れた。「人数が足りなくて夏の大会に出場できるのか」。と不安を抱えながら出航した。湘南丸に乗りハワイ沖でマグロのはえ縄実習を行い、計9トンを釣り上げたという。帰国の5日前、組み合わせを初めて見た。「端から(自分の)高校があるか探した。あったときは嬉しかった」。チームメートが友人に声をかけ、必要な人数をそろえて出場にこぎつけていた。

 帰国後は全く体が動かず、自主練習や帰宅後にも練習して遅れた分を必死で取り戻した。この日は「1番・遊撃」でスタメン出場。5回1死から「何とか塁に出たい」と念じて打席に入り、三塁線を破る二塁打。この回に一時勝ち越しのホームを踏んだ。終盤に大量失点し、白星はスルリとこぼれ落ちた。「後悔とやりきった感が入り交じっていた」と関谷。スタンドで見守った母・蘭さんは「いい夢を見させてもらった。お疲れ様」と労った。

 同校に在籍する以上実習による離脱は必ず直面する。それでも関谷は「人数を集めて、この試合を糧に勝ってほしい」と後輩に勝利を託した。

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