大阪桐蔭・根尾、剛球ならぬ号泣予告 最後の夏「勝ったら泣くかも」

2018年08月20日 08:00

野球

大阪桐蔭・根尾、剛球ならぬ号泣予告 最後の夏「勝ったら泣くかも」
準決勝を前に打撃練習を行う根尾(撮影・大森 寛明) Photo By スポニチ
 【第100回全国高校野球選手権記念大会準決勝   大阪桐蔭―済美 ( 2018年8月20日    甲子園 )】 今秋ドラフト1位候補の根尾昂内野手(3年)は最速148キロの剛球ならぬ号泣を予告した。準決勝を翌日に控えた19日はブルペンに入らず、キャッチボールやフリー打撃などで調整。昨秋の愛媛国体以来となる済美との一戦は「5番・遊撃」での先発が濃厚だ。
 昨春と今春の選抜大会で史上初となる2年連続の胴上げ投手に輝いた。2度の頂点に登りつめた時でさえ、感情を表に出さず、ポーカーフェースを貫いてきた。悲劇的なサヨナラ負けを喫した昨夏の3回戦・仙台育英戦も涙に暮れる仲間とは対照的に気丈な態度で取材に応じた。今回は高校最後の夏。特別な思いを抱き、「(決勝戦で)勝ったら泣くかもしれません」と笑った。

 そもそも最後に泣いたのは中学時代までさかのぼる。スキーでも国際大会に出場した実績の持ち主。そのスキーで人と激突してけがを負った時に泣いたという。準決勝を控え、自校グラウンドで練習する最後の日を過ごした。「いい仲間だし、一生の友達です」。入学して2年半。感傷的な気分に浸るのも無理はない。

 史上初2度目の春夏連覇まであと2勝に迫る。ここからは総力戦だ。「(決勝戦のマウンドに)上がりたいのは自分だけじゃなく、他の投手もそうだと思う。投げる投手をサポートし、自分が投げる時は仲間を信じる」と言葉に力を込めた。(吉仲 博幸)

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