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広島・大瀬良 決定的!初タイトル 勝率1位.682「まだ次がある」

2018年10月08日 05:30

野球

広島・大瀬良 決定的!初タイトル 勝率1位.682「まだ次がある」
<広・D>5回2死一、三塁、菊池の2点二塁打で生還する一走・大瀬良(撮影・坂田 高浩) Photo By スポニチ
 【セ・リーグ   広島3―4DeNA ( 2018年10月7日    マツダ )】 広島・大瀬良が「勝率第1位」のタイトル獲得を決定的とした。7日のDeNA戦(マツダ)で先発し8回3失点と粘投したが勝敗はつかず15勝7敗で勝率・682のまま。13勝以上が対象で11勝5敗のDeNA・東が2戦2勝以外なら確定する。
 今季の自身の躍進は、初のタイトル獲得として実を結びそうだ。負ければクライマックスシリーズ(CS)進出が完全消滅するDeNAを相手に8回を123球、3失点の熱投。勝敗はつかなかったがタイトルを確実とした。

 「それだけチームに勝ちをもたらすことができたとすればいいこと。CS、日本シリーズと続いていくので、同じようにしていければいい」

 気迫がみなぎっていた。初回、先頭から四球と死球で無死一、二塁。乙坂のバントが投手前方への小飛球となり「無意識だった」と自然と頭から飛び込んだ。ボールはグラブからこぼれ落ちたが、捕手の会沢から三塁、二塁へと転送され2死一塁に。同点の8回1死では、後方にはねた処理の難しい宮崎のゴロに追いついてアウトにすると、グラブを叩いて、珍しく吠えた。

 勝利投手なら16勝で最多勝のタイトルが確定したレギュラーシーズン最終登板。気合が入っていたのは、個人成績のためではない。チームの最終戦を勝利で締めくくることが第一だった。最速149キロの直球とカットボールを軸に8奪三振。「1番・筒香」という敵将の奇策にも動じることなく、勝利への貪欲さはCS進出へ執念を見せた相手にも決して劣っていなかった。

 「(白星がつかなかったのは)残念ですけど、チームが勝てるようにと頑張っていたので負けたことが悔しい。今年は良いときも悪いときもあったけど、最後までローテーションを崩さずやってこれたのは自信にしたい」

 2段モーションを取り入れるなど投球フォームを改造してたどり着いた自己最多の15勝。それでも「まだ次がある。体も気持ちも整えて向かいたい」と満足感に浸る暇はない。

 その思いはナインも変わらない。レギュラーシーズン最終戦は惜敗したが、82勝59敗2分けの貯金23。試合後、ナインらはマウンド付近で整列し、緒方監督はファンに誓った。「チームの戦いはまだ続いています。日本一というゴールに向かって、戦い続けます」。今季の総入場者数は223万2100人となり過去最高を更新。リーグ3連覇しても満たされることのない赤ヘルは、悲願の日本一に向けた戦いに向かう。(河合 洋介)

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