阪神・岩貞 また初回の悪癖 今季23登板中11度目失点、2年連続10敗目

2018年10月08日 05:30

野球

阪神・岩貞 また初回の悪癖 今季23登板中11度目失点、2年連続10敗目
<ヤ・神>10敗目を喫し、ファンに頭を下げて球場を後にする岩貞(撮影・大森 寛明) Photo By スポニチ
 【セ・リーグ   阪神0―6ヤクルト ( 2018年10月7日    神宮 )】 大きな課題が来季に持ち越しとなった。今季最終マウンドだった阪神・岩貞は、初回にいきなり3失点。今季23試合の登板で実に11度目の初回失点で、主導権を明け渡すと2回にも1点を追加され、4回6安打4失点。昨年に続く10敗目を喫した。
 「うーん…。自分のせいとしか言いようがないというか…」

 どんな時でもしっかりと取材応対する左腕の口から、なかなか言葉が出てこない。それほどショッキングな1敗だった。先頭の坂口に右前打されると、傷口は広がるばかり。山田哲の左前打で一、二塁。バレンティンには右翼線を破られ、先制の適時二塁打を許す。雄平にも右前適時打を浴びて4連打。何とか大引を見逃し三振に仕留めた後、西浦の左犠飛で3点目を失った。

 「チームに本当に申し訳ないです」

 この試合も3、4回は無安打投球。一度リズムに乗ればトントンとアウトを積み重ねられるが、それまでに失点をしてしまうのが今季の悪い時の岩貞だ。香田投手コーチも「やっぱり立ち上がりがね。ボールが高いね」と渋い表情。9月12日に7勝目を挙げたのを最後に4試合白星なしで5年目のシーズンを終えることになった。

 能見の中継ぎ転向に伴い、先発左腕が不足しているチーム事情。もちろん、今オフもドラフトを含めた補強が行われるが、来季も先発ローテーションの左の軸として期待される立場だ。最後に明白となった課題の克服が、もうワンランク上の投手になるための必須条件となる。(山添 晴治)

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