阪神 OP戦6試合目で先発投手初の無失点 岩貞“封印”のカットボール「有効に使えた」

2019年03月10日 06:23

野球

阪神 OP戦6試合目で先発投手初の無失点 岩貞“封印”のカットボール「有効に使えた」
日本ハム打線を4回無失点に抑えた岩貞(撮影・大森 寛明) Photo By スポニチ
 【オープン戦   阪神3―3日本ハム ( 2019年3月9日    甲子園 )】 オープン戦6試合目にして阪神の先発投手が初めて無失点投球を披露した。岩貞は4回2安打無失点。シーズンを見据えて、過去2年は“封印”していたカットボールを試すなど投球の幅を広げる取り組みで、手中に収めた開幕ローテーション入りも通過点を強調した。
 「ここ2年ぐらい投げてなかったカットボールをもう1回使っていこうと。有効に使えたと思う」

 明確なテーマを胸に腕を振り、新たな武器を手にした。キャンプ中から捕手の梅野とも話し合い、近年は精度を欠いていたカットボールの再習得に励んだ。キャリア初の10勝をマークした16年は配球に織りまぜていた球種。「シンプルに投球の幅が広がる」と、打者の反応を探った。

 初回1死から対峙した大田を内角低めの132キロで空振り三振。4回先頭の横尾には右前打されたが、カウント球としても随所に使い「カウント、空振りを取れたのは多きな収穫」と確かな手応えを得た。

 それでも、左腕に笑みはない。矢野監督も「基準値がね。岩貞に関しては高い位置に置きたいから」と合格点を与えなかったように、競争を勝ち抜くことがゴールではない。“新球”を投入したのも、すべては1年間を戦い抜くため。「開幕してローテに入って“良かった”ということじゃない。開幕してからが勝負になる」と語気を強めた。

 次回は16日の西武戦(甲子園)を予定し、今後も土曜日の登板を続けて30日の開幕2戦目に向かうことが決定的だ。「それ(開幕)まで自分のレベルアップのために必死にやっていきたい」。新たな左腕エースとしてフル回転する。指揮官の求める姿に応えるシーズンだ。(遠藤 礼)

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