天才VS怪物 平成のスター初顔合わせは松坂に軍配「自信から確信に変わった」

2020年04月19日 08:00

野球

天才VS怪物 平成のスター初顔合わせは松坂に軍配「自信から確信に変わった」
松坂はイチローを3打席連続三振に打ち取る Photo By スポニチ
 【Lega-scene あの名場面が、よみがえる。~名勝負編~】昭和、平成の名場面をスポニチ本紙所蔵の秘蔵写真からお届けする「Lega―scene(レガシーン)」。プロ野球の名勝負編の第6回は1999年5月16日の西武―オリックス戦(西武ドーム)。怪物新人の松坂大輔投手(当時18)が初対決となったイチロー外野手(同25)から衝撃の3三振を奪った試合です。
3打席連続三振を
喫したイチローは
空を切ったバットを
握ったまま目を閉じた。
マウンド上では
18歳の松坂大輔の体が
まだ躍動している。

天才と怪物――。
平成の時代に輝いた
2人のスーパースターの
初対決はルーキー右腕の
完勝に終わった。
「プロに入った時から
ずっとやりたかった打者なので
できる限りのピッチングを
しようと思った」

初回の第1打席は
147キロ直球で空振り三振。
3回はスライダーで
見逃し三振。
6回の第3打席も
怪物のスライダーを
天才のバットは
捉えられなかった。

この年、イチローは
8年連続首位打者の6年目。
長い全盛期の真っただ中だ。
1試合3三振は
わずか5度目。
1人の投手から
3三振を喫したのは
実に5年ぶりだった。

野茂英雄、伊良部秀輝が
メジャーに籍を移し
イチローのライバルは
ずっと空席だった。
この日まで。

新しい時代の
名勝負が始まった。
イチローは
「勝負以外の楽しみができた」
とほくそ笑み
松坂は
「自信から確信に変わった」
と言葉を残した。
 (敬称略)

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