元近鉄、中日の佐野慈紀氏 右腕切断手術が終了 「一緒に戦った相棒」に別れ…今後リハビリ生活「頑張る」

2024年05月02日 09:00

野球

元近鉄、中日の佐野慈紀氏 右腕切断手術が終了 「一緒に戦った相棒」に別れ…今後リハビリ生活「頑張る」
佐野慈紀氏 Photo By スポニチ
 元近鉄、中日投手の佐野慈紀氏(56)が2日、自身のブログを通じ、右腕切断の手術が終了したことを発表した。プロで41勝を挙げた右投手が、利き腕の右腕を切断。「感動を分かち合った右腕」に感謝し、今後はリハビリを行うと報告した。
 56歳の誕生日だった4月30日にブログを通じ、感染症により右腕を切断することになったと明かしていた佐野氏。昨年の4月に「右足中指の感染」が発覚し、「重症下肢虚血 緊急の為、右足中指を切断」したことを明かしており、足は残すことができたというが、その後「心臓弁膜症」も発覚した。

 血流が滞り、動脈硬化が激しく、治療のたびに激痛が走っていたことも報告。「糖尿病による影響は恐ろしい」と心境をつづり、「一緒に戦ってくれた右腕 感動を分かち合った右腕 明日、お別れする」と、右腕を切断する決断に至ったと記していた。

 手術予定日だった1日から一夜明けた2日、「無事に」というタイトルでブログを更新。「終わりました」と手術の終了を報告し、「リハビリ頑張る」と意気込んだ。

 30日のブログでは、「この治療が終わってもまだ終わりではない。心臓弁膜症の手術もしないといけない。感染症も5年生存率と言われ再発のリスクもある。改めて健康第一と考えさせられる」と、今後も治療や手術が続いていくと明かしていた。

 佐野氏は90年ドラフト3位で近鉄に入団、近鉄、中日、オリックスで活躍し353試合に登板、41勝31敗27セーブ、防御率3.72。近鉄時代には93年から5年連続40試合以上に登板し、中継ぎ投手として「1億円プレーヤー」となった。この日のブログでも、「引退してからも右腕に注射の針は入れない」と利き腕である右手を大事に過ごしていたことを明かしていた。

 また、佐野氏は薄くなった頭髪を反対に「ピッカリ投法」などと売りにする明るい性格の持ち主。プロ野球OB戦「ドリームマッチ」などでは、同じく頭髪の薄い小田幸平、和田一浩らと帽子を飛ばして乱闘する「ピッカリ劇場」がお約束で、ファンからの人気も抜群だった。

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