DeNA 46年ぶりプレーボール6連打&28年ぶり初回9得点!度会に代わり先発の蝦名が自身初4安打

2024年05月02日 05:30

野球

DeNA 46年ぶりプレーボール6連打&28年ぶり初回9得点!度会に代わり先発の蝦名が自身初4安打
<中・D>中日に快勝し、マウンドでハイタッチする蝦名(中央)らDeNAナイン(撮影・椎名 航) Photo By スポニチ
 【セ・リーグ   DeNA12―1中日 ( 2024年5月1日    バンテリンD )】 DeNAは1日、中日戦の初回から打線が爆発し、12―1の大勝を飾った。球団では78年以来、46年ぶりとなる初回先頭からの6連打を放つなど、この回9点を先制した。初回の9得点は、球団では96年8月30日の広島戦以来、28年ぶり。「2番・右翼」で出場した5年目の蝦名達夫外野手(26)は自身初の4安打、2打点3得点と躍動してチームの2連勝に貢献。新たな月を最高のスタートで飾った。
 「令和のマシンガン打線」は5月を迎えると目を覚ました。初回に9安打9得点と、瞬く間に試合を決めた。涌井から3連打で先制すると、4番の牧が左越えに3号3ラン。78年以来46年ぶりとなる初回先頭からの6連打に、左翼席のお祭り騒ぎが止まらなかった。
 猛打ショーの中で輝きを放ったのが、2番で1イニング2安打した蝦名だった。「率直にうれしい。ここまでは悔しい思いがあった。開幕前に2軍にいったので闘争心をもってアピールを続けたい」と笑顔も止まらない。

 3回には初猛打賞となる左前適時打。5回の左前打には、三浦監督もベンチで背筋を伸ばして驚いた。4月26日の巨人戦で今季初の1軍昇格を果たし、同29日の中日戦から3試合連続マルチ。これで今季11打数8安打、打率・727、3打点の大暴れだ。

 奮起の理由は明白だ。オープン戦で結果が残せず開幕は2軍。1軍ではドラフト1位・度会が「右翼」で前日まで26試合連続先発出場を続け、話題をさらっていた。「開幕でそもそも1軍にいないことが悔しい」と振り返る。オフにはカブス・鈴木の自主トレに志願参加し、ウエートトレで鍛え上げた。そのフィジカルを武器に、度会に代わって入った「右翼」で輝いた。

 初回9得点は、10得点した96年8月30日広島戦以来28年ぶり。その試合に3番・中堅で出場し、初回に先制3ラン含む2安打した元祖マシンガン打線の主軸、鈴木現打撃コーチも当時を懐かしんだ。「覚えているよ。でも今はその時と同じぐらいの打線で頼もしい」と現打線を称えた。

 4月は9勝13敗1分けと負け越したが、5月は最高のスタートを切った。快勝を支えた蝦名も「連敗を脱出して雰囲気はめちゃくちゃいい。打線の勢いもつきました」と巻き返しの5月に手応えを感じていた。(大木 穂高)

 ▼DeNA・牧(初回の3号3ランなど自己最多タイの5打点)1番の桑原さんからいい流れをつくってくれた。全員が初回からいい形で入れた。

 ▼DeNA・石田健(昨オフFA権行使し4年総額4億円規模で残留。今季初登板を7回1失点で今季初勝利)展開もあったので。でもまだ逆球もあって修正はしないといけない。

 ▽96年横浜(現DeNA)の初回10得点 8月30日の広島戦(横浜)で打者15人10安打。3番・鈴木が先制3ランに加え、第2打席では2点左前打。1番・石井は初回から3打席連続安打と、2回までに猛打賞をマークした。30分に及んだ初回の猛攻で、12―3と圧勝。セ・リーグでは20年ぶりの初回2桁得点だった。この年の最終順位は55勝75敗で5位。

 ◇蝦名 達夫(えびな・たつお)1997年(平9)9月20日生まれ、青森県出身の26歳。青森商から青森大に進み、北東北大学リーグで1年秋に最多打点、4年春に最多本塁打、同年秋に首位打者を獲得。19年ドラフト6位でDeNA入団。20年9月10日の阪神戦でプロ初安打初アーチを記録した。昨季は42試合で打率.140。1メートル85、88キロ。右投げ右打ち。

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