野村謙二郎氏 広島・大瀬良は内角の直球を生かせていない。キレを取り戻し精度を上げることが大切

2024年05月02日 05:45

野球

野村謙二郎氏 広島・大瀬良は内角の直球を生かせていない。キレを取り戻し精度を上げることが大切
<広・神>先発した大瀬良(撮影・大森 寛明) Photo By スポニチ
 【セ・リーグ   広島2―2阪神 ( 2024年5月1日    マツダ )】 【野村謙二郎 視点】大瀬良は良くなかった。5回2失点でよくまとめたという印象。本人も感じているだろう。苦しい投球になった要因は各打者の内角に直球を見せられていないためだ。特に右打者には外角へのカットボールやスライダーも決まらず、たとえ際どいコースに投げても振ってくれない。
 初回2死二塁で大山にカウント2―2からカットボールを左前打された。それまでに捕手の会沢が何度か内角を構えたが、引っかけてしまい、一度も胸元を突けなかったために変化球に対応された。2回1死一、二塁で木浪に左前適時打された1球も内角を狙った直球がシュート回転して中に入ったためヒットゾーンに運ばれた。

 150キロを超えるスピードがなくてもいい。きっちりと際どいコースに投げておくことで次の1球の布石にもなる。スライダーのように曲がり球を武器とする投手は、直球とのコンビネーションがあってこそ生かせる。次回登板までの課題は明確。直球のキレを取り戻し、精度を上げることだ。 (スポニチ本紙評論家)

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