西武・若林 チームの連敗4で止めたプロ初サヨナラ弾 おかわり金言で目覚めた先制1号含む2発

2024年05月02日 05:30

野球

西武・若林 チームの連敗4で止めたプロ初サヨナラ弾 おかわり金言で目覚めた先制1号含む2発
<西・日>9回、サヨナラ2ランを放ちナインから手荒い祝福を受ける若林(中央)(撮影・白鳥 佳樹) Photo By スポニチ
 【パ・リーグ   西武3―1日本ハム ( 2024年5月1日    ベルーナD )】 同点の9回2死二塁、打席に立った西武・若林は心に決めていた。「延長戦にだけは絶対にいきたくない。チャンスが来たら(走者を)還すだけ」。延長戦は昨年6月から15連敗中だっただけに、何としても決めたかった。
 初球だった。3番手・斎藤のスライダーを強振した打球は西武ファンが待つ左翼席に飛び込むサヨナラ2号2ラン。「入ったか分からなかったけど、良かったっす!」と歓喜のウオーターシャワーにまみれた。チームの連敗を4で止め、昨年8月12日のロッテ戦から続いていたサヨナラ試合の連敗も10で止め、延長戦突入も土壇場で阻止するプロ初のサヨナラ打だった。

 試合を動かしたのも若林のバットだ。2回2死、福島のフォークを左翼席に先制の1号ソロ。自身初の1試合2発で「相手に向かっていけた」と2打席とも初球を捉えた。きっかけをくれたのは中村剛の選手ミーティングだった。連敗中、ベテランがナインを集め「試合を見ていても怖さがない。形ばかりこだわって、投手と対戦できていない」と諭された。持ち味の積極性を思い出し、無心で食らいついたことが、最高の結果につながった。

 今季は開幕スタメンも、開幕から16打数無安打で4月8日に2軍落ち。21日に1軍復帰も、この日の試合前時点で打率.077と苦しんでいた。「本当に自分が試合に出ていいのかな」と不安から三振を恐れ、打撃が小さくなっていた。それでも、起用してくれた松井監督に応えたい一心で開き直った。「辛抱強く使っていただいた。自信を持って準備をしてきたので本当に良かった。しっかり良い状態をキープしていきたい」。借金10となった悪夢の3、4月を終え、5月の初戦で劇的勝利。若林の一振りで“ツキ”が変わった。(福井 亮太)

 ▼日本ハム・新庄監督(若林に2発を浴び)今日はもう若林君ですよ。日頃練習した成果を若林君が出せた。

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