「恐怖の8番」阪神・木浪が復調示すマルチ安打に適時打 「負けなかったというのが一番、良かった」

2024年05月02日 05:15

野球

「恐怖の8番」阪神・木浪が復調示すマルチ安打に適時打 「負けなかったというのが一番、良かった」
<広・神>2回、木浪は左前適時打を放つ(撮影・大森 寛明) Photo By スポニチ
 【セ・リーグ   阪神2―2広島 ( 2024年5月1日    マツダ )】 阪神・木浪がバットで復調を示した。2点目の適時打を含む、4月19日の中日戦以来となる今季4度目のマルチ安打。3回以降、得点の入らなかった中で「恐怖の8番」の存在感が際立った。
 「1点じゃなくて、2点というところが大きかった。しっかりあそこでタイムリーを打てて、(結果的に)大きかった」

 1点リードで迎えた1死一、二塁。1ストライクから大瀬良の145キロの内角直球に詰まらされながらも、左翼後方に落とす左前適時打で二塁走者・ノイジーを生還させ、2試合連続打点。2―2の延長12回2死からは追い込まれながらも、黒原の外角150キロを今度は芯で捉えて再び左前へ。得点には結びつかなかったが、ボールを引きつけて打った逆方向への2本は本人にとっても理想の形だ。

 26日のヤクルト戦で、今季初失策を含む自己ワースト1試合3失策を記録し8回の守備からベンチへ退いた。翌27日の試合前練習中に岡田監督から「あと1個エラーしてたら新記録やったのになあ」と、笑いながら声をかけられた。「あれで気持ちが楽になった。“もっと思い切ってプレーをしてこい”と受け取りました」。指揮官の軽妙なイジリに背中を押され、この日も5回にイレギュラーバウンドがグラブに収まらず「E」ランプがついたものの、以降は軽快にこなした。

 「監督も言うように負けないことが大事だと思うので、本当にこういう試合で負けなかったというのが一番、良かった」。昨季、ゴールデングラブ賞とベストナインを手にした背番号0。完全復調の時は近い。(石崎 祥平)

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