阪神 早くも今季2度目零敗…拙攻続き3併殺 29年ぶり開幕10試合で勝率2割

2020年07月01日 05:30

野球

阪神 早くも今季2度目零敗…拙攻続き3併殺 29年ぶり開幕10試合で勝率2割
<中・神>7回表終了後、球審に選手交代を告げてベンチに戻る矢野監督(撮影・坂田 高浩) Photo By スポニチ
 【セ・リーグ   阪神0―5中日 ( 2020年6月30日    ナゴヤD )】 阪神は30日、中日に0―5で敗れ、今季2度目の零敗を喫した。開幕10試合を消化して2勝8敗の勝率2割は、91年以来となる29年ぶりの屈辱。矢野燿大監督(51)は敗因を、1試合平均1・9得点にあえぐ貧打に求めた。これで6月28日DeNA戦の2回から、17イニング連続無得点。打開策が見えない矢野阪神は、梅雨のまっただ中にいる。
 4番から始まった9回の攻撃も見せ場なく終わった。マルテは遊ゴロ、続くボーアはバットを折られての二ゴロ。2死一塁となり、最後は代打・北條も空振り三振に倒れた。連打すらない今季2度目の零敗。開幕から繰り返される同じ状況に、矢野監督も頭を抱えるしかなかった。

 「打線が打てない、それに尽きるやろ…」

 舞台を移しても、貧打は変わらなかった。6月28日のDeNA戦2回から17イニング連続無得点。ただ、好機がなかったわけではない。3回無死二塁から始まり、得点圏は計4度。何度も柳を攻め立てたが、あと一本が出ない。4回も1死からマルテ、ボーアが連続四球を選んだが、サンズは初球のカーブを引っかけて痛恨の三ゴロ併殺打に屈した。

 「結局、いつものパターンだよね。得点圏で1本出るか、出ないかで変わってくるんだろうけど。これが負の連鎖というか。マルテとかサンズとかに“あの球は打ったらあかん”とか言っているわけではないし」

 井上打撃コーチも唇をかみしめた。6回1死一、二塁ではマルテが2球目のカーブを打ち損じて三ゴロ併殺打。8回1死一塁も、7試合連続安打中だった糸井が二ゴロ併殺打を喫した。3併殺では1試合平均1・9得点という低空飛行も無理はない。現状を打破することができないまま球場を後にした。

 「当然左を使ってね。そこは絶対左(投手)がくる場面なんで。それだったら柳対悠輔(大山)というところで勝負にいった」
 指揮官が起用の意図を明かした代打策も失敗だった。1点劣勢の7回2死一、二塁。中日ベンチの動きを伺うまでもなく、好投の青柳に代えて大山を送り出した。福留、高山という左の代打もスタンバイしていたが、柳との「右対右」を選択。だが、結果は平凡な三ゴロに終わった。

 「本当に前向いてやるしかないので。それしか言えないんだけど。申し訳ない」

 出口が見えない日々に、矢野監督は苦悩の色を浮かべた。開幕10試合を勝率2割で終えるのは29年ぶりの屈辱。シーズン序盤とはいえ、投打がかみ合わない重症ぶりは心配だ。(山本 浩之)

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