東亜学園「ミスターゼロ」鈴木隆無念 打球直撃も志願の続投、直後に勝ち越し点献上「申し訳ない」

2020年08月06日 18:59

野球

東亜学園「ミスターゼロ」鈴木隆無念 打球直撃も志願の続投、直後に勝ち越し点献上「申し訳ない」
<東亜学園・帝京>試合に敗れ、悔しそうな表情で整列する先発の鈴木隆(右端)ら東亜学園ナイン Photo By スポニチ
 【2020年夏季東西東京都高等学校野球大会 東東京準決勝   帝京6―3東亜学園 ( 2020年8月6日    大田 )】 準々決勝まで15イニングを無失点と好投してきた東亜学園の1メートル80左腕・鈴木隆之介投手(3年)が帝京打線と対峙した。
 3回に四球などで崩れて2点を失ったが続投し、立ち直ったかに見えた。

 しかし8回、アクシデントに見舞われた。左足ふくらはぎに打球が直撃。一旦ベンチに下がって治療を施し「足の痛みはなかったので、行けますと言いました」と志願のマウンドへ上がった。

 直後にスクイズを仕掛けられ、勝ち越しを許した。「まず1つストライクをとろうと思ったが狙われた。スクイズは予想していたが…悔しい。申し訳ないです」と涙が止まらなかった。

 「大学で野球を続けたい」と進学する意向を明かした。

 ネット裏で視察したヤクルトの斉藤隆之スカウトは「出所がみづらく、手元で伸びる。左腕だし、体が大きくなったらすごい投手になるのでは。4年後を楽しみにしたい」と評価した。

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