30日に決断聞いていた 金本氏 球児を「最後まで応援したい」

2020年09月01日 05:30

野球

30日に決断聞いていた 金本氏 球児を「最後まで応援したい」
07年、連投が続く藤川(右)の肩をマッサージする金本(中央)。左は矢野
 【阪神・藤川球児、今季限りで引退発表 ( 2020年8月31日 )】 阪神前監督の金本知憲氏は、藤川から前日30日のうちに引退決意の連絡を受けた。「肘の状態が良くない、ということだった。250セーブまでいってほしいと思っていたんだけど…」と残念がった。
 チームメート、そして監督として“火の玉”を見てきて「味方だったから対戦する機会はなかったけど、あのストレートはNo・1だと思う」と断言した。

 特に05年のリーグ優勝は打の功労者が打率・327、40本塁打、125打点で引っ張った「4番・金本」なら、投の功労者は46ホールドを挙げるなど当時のプロ野球記録を更新する80試合登板でフル回転した「セットアッパー・球児」だった。同年MVPに輝いても「投手の力で勝てた1年だった」と振り返ったこともあった。

 現役を引退した同じ12年のオフ、藤川も一度は阪神を離れてメジャーで挑んだ。監督に就任した15年秋、独立リーグの四国・高知に籍を置いていた藤川に猛虎復帰を呼びかけ、再び同じユニホームに袖を通した。「もう一度、一緒にやりたい気持ちもあったし、選手として戦力として力を貸してほしいと思った。後輩の手本にもなってほしかった」。16年は先発挑戦で野球人の心意気を示し、17年からは慣れ親しんだ救援部門で献身的に貢献してくれた。「点差、状況に関係なく、どんな嫌な場面でも自分から志願して投げてくれた」と振り返った。

 「今シーズンは最後までやる、と言っていた。250まで残り5。状況によってはチャンスがあるかもしれない。陰から見守っているし、最後まで応援したい」。完全燃焼を心から望んだ。

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