巨人からトレード移籍の楽天・田中貴が入団会見 獲得の背景には「中期的ビジョンとドラフト戦略」

2020年09月30日 14:30

野球

巨人からトレード移籍の楽天・田中貴が入団会見 獲得の背景には「中期的ビジョンとドラフト戦略」
楽天入団会見で笑顔を見せる田中貴(楽天野球団提供) Photo By 提供写真
 巨人から楽天に金銭トレードで移籍した田中貴也捕手(28)の入団会見が30日、楽天生命パーク内からオンラインで行われた。「チャンスをものにして、1軍のレギュラーになりたい。チームのリーグ優勝に貢献できるよう頑張ります」と抱負を語った。
 石井一久GMは、今回のトレードは中期的なビジョンとドラフト戦略を見据えた動きであると説明した。現在、主力の太田と足立が故障離脱中ではあるが「手薄になっているスポットを埋めるという浅はかな考えで来てもらったわけではない」と強調。その上で「ドラフト戦略に一番の比重があった」と明かした。

 現在、球団内では来月に開かれるドラフト会議に向けて指名候補選手の絞り込みを行っているが「今年のドラフトで捕手を獲得する動きはあまりない」と石井GM。田中貴を獲得することで、ドラフトでは他のポジションの選手を1人でも多く指名しようという戦略があったようだ。

 田中貴は自らのストロングポイントについて「安定した守備。特に(球を)捕ってからの速さと(送球の)正確性には自信がある」と言い切った。石井GMも「1・9秒台でコンスタントに投げられる。ワークできる環境はうちにはあると思う」と高く評価。正捕手候補として期待値は高い。

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