広島・大瀬良 手術後初めて胸中告白 来年優勝するため「元気な状態に早く戻した方がいい」
2020年10月10日 05:30
野球
今季の右肘は、万全ではなかった。7月24日のDeNA戦で2回に緊急降板し、翌25日に登録抹消。1度は再昇格するも、患部の状態は一進一退を繰り返した。「試合をつくれることもあったし、そういう一年になるかなと思っていましたけど」。8月29日の阪神戦、9月5日のDeNA戦と続けて試合序盤に降板して限界を超えた。翌6日に再抹消。大瀬良の意見を尊重し、登板を認めてきた球団トレーナーからは「そう(厳しいと)思うなら正解の道を」と助言された。16日に「右肘関節鏡視下遊離体摘出・骨棘(こっきょく)・滑膜切除」の手術に踏み切ることになる。
今季は11試合に登板して、5勝4敗、防御率4・41。直球は140キロ台前半にとどまり、変化球主体でごまかし続けていた。「直球が全然ダメだった。かわすしかないけど、かわす力がないときはダメでした」。限界に近い状態でも、最後までシーズン完走を模索した背景には、投手陣をけん引しようとした責任感があった。
「僕が簡単に離脱すれば、若い投手が多い現状で頑張っていくのは難しいという思いもありました。ただ、最後は難しかった」
大野練習場で中崎、戸田とランニングするなど約3時間、体を動かした。「引きずっていても仕方がない。春のキャンプ、開幕に向けていい形で進めていきたい。レベルアップして戻れることに越したことはない。手術後は感覚とかが変わってくると思う。やることはたくさんあります」。来季の完全復活に向けて動き始めている。 (河合 洋介)
【大瀬良に聞く】
――肘の感覚に違いはあったか。
「普通に投げている中での調子の良し悪しというのはありました。僕だけではなく、みんな抱えながらやっているとは思うが、そのなかで結局最後は難しいという判断でした」
――右肘にメスを入れたのは初か。
「2回目です。中3のとき。そのときも手術を受けないと野球を続けるのが難しかった。そっちのほうが年齢的にもしんどかったかなと思います。一度経験しているので、痛みがなく元気で投げられるのであれば手術という選択も全然、大丈夫かなと思いました」
――いまの練習メニューは。
「体幹回りの強化だとか全体の体の柔軟性とか、復帰したときに同じことを繰り返さないように」
――投手陣の柱としてチームを離れる。
「責任はとても重く受け止めています。選手のみんなであったり、首脳陣の方から“上は上でしっかり頑張るから気にせずに自分の体と向き合って頑張ってくれ”と言ってもらった。その言葉に甘えてしっかりと治してから、思いを来季につなげていけたらいい」
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