創志学園 坪井Jr・洸之介、手負いの逆転三塁打で中国大会切符けん引

2020年10月10日 16:47

野球

創志学園 坪井Jr・洸之介、手負いの逆転三塁打で中国大会切符けん引
7回、右越えに逆転2点三塁打を放つ創志学園・坪井 Photo By スポニチ
 【令和2年度 秋季岡山県高等学校野球大会準決勝   創志学園5―2岡山学芸館 ( 2020年10月10日    倉敷マスカット )】 元プロのDNAを受け継ぐ男が、中国大会出場を引き寄せた。1―2の7回2死一、二塁、創志学園・坪井洸之介内野手(2年)が右翼フェンス直撃の2点三塁打を放ち、逆転に成功。阪神などで活躍し、現在はDeNAの打撃コーチを務める坪井智哉を父に持つ洸之介は「甘いコースに来たら、行こうと思っていた。最初はライトフライかと思ったけど、風に乗ってくれた」と振り返った。
 万全でない中、最高の仕事を成し遂げた。サヨナラ勝利を収めた今月4日の準々決勝・倉敷商戦。9回に遊撃への打球を放ち、一塁にヘッドスライディングした際、左肩を亜脱臼。この日の出場が危ぶまれたが、懸命の治療で間に合わせた。ハリ、電気治療などを行い、試合前にはテーピングで患部を固め、痛み止めも飲んだ。試合に向け、何より力になったのは「お前がやると決めたのなら、やれ」という父からの激励。「ここ2試合逆転勝ちだった。逆転できると信じて打席に入った」。強い気持ちで殊勲の一打を放った。

 この日は「2番遊撃」で出場。普段は3番だが、打撃面での負担を減らす形で長沢宏行監督は打順を変えた。「打てると思っていなかった。守備も含めて完璧やったね」と想定以上の活躍に目を細める。明治神宮大会は中止が決定した。秋の全国舞台はなくなったが、坪井は「去年も負けているし、先輩達の悔しい思いを晴らす。目標は中国1位」と表情を引き締める。地区の頂点に立ったその先に4年ぶり4度目の選抜大会がある。

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