中指のたこが癒えた有原 4回途中5失点に「何とかしないと」

2021年05月09日 17:00

野球

中指のたこが癒えた有原 4回途中5失点に「何とかしないと」
レンジャーズの有原航平投手(AP) Photo By AP
 【ア・リーグ   レンジャーズ9―8マリナーズ ( 2021年5月8日    アーリントン )】 レンジャーズの有原航平投手(28)がマリナーズ戦で今季7度目の先発登板。右手中指のたこの治療のために5日の登板を回避していたため、4月30日以来中7日での登板となり、3回2/3を6安打5失点で降板。勝敗は付かなかった。
 初回から調子に乗れなかった。1番ハニガーはカットボールで詰まらせたが、シフトでがら空きの二塁手の正位置を通って右前打に。2番ルイスにツーシームを右前打、3番シーガーに四球で無死満塁のピンチ。4番フランスはスライダーで二塁正面のゴロとなったが、二塁手がはじいて併殺を取れず、三塁走者が生還し失点。5番クロフォードはチェンジアップで一ゴロも、一塁手の本塁への送球が逸れて2点目が入った。

 2回は先頭7番ムーアが三塁前へのバントヒット、8番ホワイトに高めに入ったスライダーを左越え2ランとされた。3回は3者凡退だったが、4回はムーアにツーシームを、ホワイトにスプリットを左翼線への連続二塁打とされ5点目を失った。その後2者連続三振と踏ん張ったが、2番ルイスに四球を与えたところで交代となった。球数は74球、ストライクは45球だった。

 有原は「指は気にならなくて体調は大丈夫。ただその中でこういう結果が続いている。本当に悔しいし、何とかしないといけないと思っている」と話した。

 空振りはわずか4個。14個の打球のうち半分以上の8個が球速95マイル(約153キロ)以上のハードヒットだった。「厳しいコースに投げられず、甘い球が多いのをしっかりとらえられた」とうなだれた。

 クリス・ウッドワード監督も厳しい表情。「心配なのは、コントロールが良くないこと。序盤、球威がないわけではなかったが、狙ったところには投げられていなかった。そこを何とかしないと。日本でも、メジャーでの最初の数試合でも、制球が良くて成功してきたのに、今日は真っすぐでもスライダーでも、全くコントロールできていなかった。どうしたらこっちでも良いピッチングができるか考えていかないと」と苦言を呈した。

 有原はメジャー最初の4試合で2勝1敗、防御率2・21と素晴らしいデビューだったが、ここ3試合は5失点、6失点、5失点と苦しんでいる。ここまで7試合で28回2/3を投げ、7本塁打を含む被安打32、17三振12四球。防御率は6・59、被打率は・286となっている。

 味方が逆転勝ちし、勝敗は付かなかった有原は「スプリットは良いところにいけば、打者は振ってくれるし、空振りも取れる。そこにしっかり投げられるようにしたい。それと追い込むまでにインコースとか、しっかり投げられるようにしたい」と課題を挙げた。

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