星稜・林和成監督が来年3月末で退任 19年夏の甲子園準V

2021年09月03日 17:31

野球

星稜・林和成監督が来年3月末で退任 19年夏の甲子園準V
2019年の選抜大会に出場した星稜・林和成監督(右)と奥川恭伸投手(右から2人目)ら星稜ナイン Photo By スポニチ
 星稜を運営する学校法人稲置学園は3日、林和成監督(46)が来年3月末で退任することを発表した。後任には田中辰治・星稜中野球部監督(44)が就く。
 林監督は同校OBで、11年4月に就任。春夏合わせ8度甲子園に出場し、19年は奥川恭伸(現ヤクルト)、山瀬慎之助(現巨人)らを擁し同校最高成績となる準優勝を果たした。一方、19年春のセンバツでは2回戦の習志野戦後、サインの伝達行為があったと主張して控室に乗り込み、また無断で週刊誌の取材を受けるなどして約1カ月半の指導禁止処分を学校から受けたこともあった。

 田中氏も同校OBで林監督の2学年下。95年夏の準優勝時には2年生でマネジャーと三塁ランナーコーチを務めた。01年から星稜中野球部の指導に携わり、8月に長崎県で行われた全日本少年軟式野球大会でも優勝するなど、全国中学校軟式野球大会と合わせ計5度の全国制覇に導いた実績を持つ。

 林監督のコメントは以下の通り。

 わたくし林和成は、2022年3月31日をもって星稜高等学校野球部監督の職から退くことを決意いたしましたことをご報告申し上げます。
 わたくしは、2011年の4月から監督を務めさせていただきましたが、就任時より「10年間を一区切り」と決めておりました。9年目に準優勝を果たし、10年目で優勝という目標のもと取り組んできましたが、新型コロナウイルスの影響で戦うことができませんでした。もう1年という思いで、全身全霊で取り組んできましたが、結果として成し遂げることができませんでした。
 また、監督就任時、部長・コーチともいくつかの目標を掲げました。そのひとつは、10年間で春・夏と20回の甲子園出場のチャンスがあるなかで10回の出場を果たすという目標です。春3回、夏5回と合計8回の甲子園出場を果たしましたが、目標を達成することができませんでした。もうひとつは「日本一」になることです。「頂き」に近づきましたが一歩届きませんでした。
 「日本一」をはじめとして、掲げた目標を成し遂げることができなかったことは、わたくしにとって大変心残りではありますが、就任時に心に決めていたこの期に監督を退任し、次の世代にバトンを渡す決意に至ったものであります。
 わたくしにとって、秋の大会である第145回北信越地区高等学校野球石川県大会は、監督として臨む最後の大会となります。何としても優勝し、さらにセンバツ大会で「日本一」になることができるように生徒たちとともに頑張ってまいりたいと存じます。
 今後とも、星稜高等学校野球部に温かいご声援を賜りますよう何卒よろしくお願い申し上げます。

 2021年9月3日 星稜高等学校 野球部監督 林和成

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