ソフトB・千賀、中4日で意地の熱投も報われず オリックス3連戦わずか1得点…屈辱の同一カード3連敗

2021年10月04日 05:30

野球

ソフトB・千賀、中4日で意地の熱投も報われず オリックス3連戦わずか1得点…屈辱の同一カード3連敗
<オ・ソ23>4回、マウンドで甲斐(右)に声をかけられる千賀(撮影・坂田 高浩) Photo By スポニチ
 【パ・リーグ   ソフトバンク0-3オリックス ( 2021年10月3日    京セラD )】 中4日のエースに援護なし…。ソフトバンクは3日、オリックスに0―3で屈し4連敗となった。同一カードでオリックスに3タテを食らうのは5年ぶりの屈辱。3連戦で1得点、2戦連続の零敗と貧打は深刻だ。千賀滉大投手(28)は今季初被弾など6回3失点で3敗目を喫した。3位楽天とは3ゲーム差のままで、5日から直接対決。クライマックスシリーズ(CS)進出へ負けられない2連戦となる。
 惨敗を喫した工藤監督とナインは試合後、左翼席に向かって一礼。深々と頭を下げた。オリックス戦の同一カード3連敗は16年以来5年ぶりの屈辱。両手を広げ、何かを訴えるファンの姿もあった。指揮官は全責任を背負った。

 「結果は3つ負けたと出ている。結果が悪ければ監督のせい。良ければ選手のおかげ。それが野球ですよ」

 千賀は今季初の中4日で意地を見せた。2回、杉本に今季初被弾となる先制ソロを浴びたが6回6安打3失点で8試合連続のクオリティースタート(6回以上自責点3以下)。試合はつくった。それでも「2点目がすごく痛かった」と安達に適時打を浴びた4回の失点に唇をかみ、「チームのためにもう少し粘りたかった」と責任感をにじませた。指揮官は「球の走りは悪くなかった。コントロールで微妙なところは出たけど中4日で、よくいってくれた」とねぎらった。

 問題は深刻な貧打だ。前日が2安打、この日は散発の3安打。0―1の4回、1死三塁では柳田が三振。続くデスパイネも倒れ、流れを渡した。これで2戦連続の零敗。力投するエースを見殺しにした。

 今カードは27イニングでわずか12安打1得点。指揮官は「何とかしようと打っているけど、そこが何ともならない」と嘆いた。
 不名誉な数字はまだある。昨年17勝5敗、一昨年は16勝7敗2分けなど7年連続で勝ち越してきた“カモ”に今季10勝12敗1分け。8年ぶりに対オリックス戦の勝ち越しがなくなった。

 京セラドームは今季の「鬼門」になってしまった。今季、鷹の祭典で行われた主催試合を含め、同球場では2勝9敗1分け。5月2日からは8戦未勝利だ。

 4連勝後の4連敗。3位楽天が敗れたためゲーム差は3のままだが、残りは16試合しかない。「取り戻すことは勝つことによってできる。まだ順位は決まっていないので何も悲観する必要はない」と工藤監督。5日からは本拠地で楽天2連戦。CS出場へ、底力を見せるしかない。(福井 亮太)

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