【日本ハム・新庄監督と一問一答2】「僕ね、普通に会話したことが名言になっちゃう」

2021年11月05日 05:30

野球

【日本ハム・新庄監督と一問一答2】「僕ね、普通に会話したことが名言になっちゃう」
心境を語る新庄監督(撮影・高橋 茂夫) Photo By スポニチ
 日本ハムの第22代監督に就任した新庄剛志氏(49)が4日、札幌市内のホテルで記者会見に臨んだ。
 ――久しぶりの北海道暮らし。楽しみにしていることは?
 「僕、ふるさといっぱいあるんですけど、その一つが北海道であって。住みやすいし、僕寒いのは好きな方なんで。あと、おいしいものたくさんあるし。これから家の方を探して、いい家が見つかってくれたら最高ですね」

 ――SNSで積極的に発信。今後は?
 「それはね、球団の方と話し合いをして。僕、いたらんことをよく上げるから。そのへんちょっとルール作ってもらって。ホントはね、今の時代、SNSっていうのは物凄く大事なものだと思うんですよ。だから、できたら試合中にインスタライブとかさせてもらったら最高かなって…(笑い)。そのへんは話し合いを詰めていくんで、また報告します」

 ――全国のファンへ。
 「暴れまっせ!ほんまに。はい、楽しみにしていてください。(親指と小指を出すポーズで)新しい野球というものをつくっていきますんで。乞うご期待!あと最後にあの、僕とあっちゃん、稲葉君でタッグを組んでいくんですけど、僕たち1年目じゃないですか。この上で吉村(浩)前GMという人の力っていうのは物凄く大事になってくるし。吉村GMの推薦で僕はこの場所にいられるんで。分からないことがあったら吉村GMに聞いて、相談して、ケンカしながら、あっちゃん、稲葉(篤紀)GMと一緒にタッグを組んで、もちろん球団も、あとはファンのみんなと一緒に楽しく、厳しくやっていきたいなと思います。はい」

 「はい、岩本勉さん!(と自ら指名)」

 (岩本氏)日本ハムは下位に低迷。新庄ビッグボス流のサプライズ再建方法があれば?
 「これねえ、よその球団にパクられたくないから、言いたくないんだけど…。まあ天井から降りたいなとは思うね。しかも俺だけじゃなく選手も一緒にね、降りたいなっていうのはちょっとしたことなんだけど伝えてもいいかな。再び」

 (岩本氏)球団スローガンとは別に新庄流のスローガンは?
 「は?分かりました。“夢はでっかく、根は太く”。土台をしっかりつくって、夢に向かって突き進んでいきたいなという今の僕のイメージですね。大丈夫かな?」

 (岩本氏)我慢ならなくなったら選手契約を申し出ることは?代打オレはありますか?
 「実は、今年の1年、野球の勉強をしながら体はつくってきました。あと1回トライアウト受けるチャンスがあるので、それは今、ちょっと考えています。そこで監督の僕が、“あの選手いいやん”って獲ったろうかなっていう考えはちょっと頭の中にはあります」

 (岩本氏)最後に私の襟の立ち具合は?
 「短いね、まだ。もうちょっと長い方が良かったね」

 ――北海道に来たら食べたいものは?
 「すみれラーメン、を食べに行きたいですね。あとは僕の好きなマルセイバター(サンド)も食べたいし、あとは時計台の味噌コーンバターラーメンも食べたい。ラーメン系が食べたいですね」

 ――昔、岩本さんとYouTubeをやった時、岩本さんを「ピッチャー監督」にするって言ってましたよね?
 「ピッチャー監督ね…。やっぱり僕目立ちたいんで、僕一人でいいかなって気持ちになって。めちゃくちゃ僕が目立ちます。ガンちゃん、ごめんね。はっははは」

 ――今日のファッションのポイントは?
 「ファッションのポイントというか僕がもう、新庄剛志自身がファッションなんで。洋服のファッションなんかあんまりは考えてないですね」

 ――今の気持ちは?
 「最高でしょ。だって僕が、僕自身が監督になれるなんて思ってもないし。でもなったら、なった瞬間、やれると。やったるわ、と。見とけよという気持ちにはなってます」

 ――今のユニホーム、何か考えてますか?
 「ユニホームはやっぱりチームの強さ、オーラを出すんで。個人的には今のユニホームはあんまり好きではないですね、はい。だったら、2006年のユニホームの時の方がオーラがあったなと。僕の案を出して変えてくださいっていうオファーは出すし、それを球団の方は取り入れてくれると思うんで、それを期待して、新しいユニホームを期待してもらったらうれしいかなと思います」

 ――新庄監督にとって夢とはどういうもの?年齢を重ねて変化はあったか?
 「夢は5、6個かなえてきてるんで、飽きちゃいましたね、もう。夢というか、人生毎日楽しいことを見つけて、それを積み重ねてどんどんどんどんやっていって夢は僕はかなっていると思うんで。ないかなあ、今は」

 ――監督としての夢、最終形は?
 「世界一の球団。世界一のチームにしたいですね。でっかい目標としておいておきたい。そのためには全国のファンの力っていうのは物凄く大事であって、北海道のファン、北海道が日本ハムと一緒に生活をしていけたら最高だと僕は思ってるんで。一人一人の笑顔を少しずつ増やしていけたらうれしい」

 ――プロ野球を変えていきたい。どんなところから?
 「まずは作戦面。こういう野球で、ヒットを打たなくても点は取れるんだぞという、その作戦面での面白さ。僕たちが先に発信をして、他の球団にまねされるような感じには考えてますね。そのためには選手に僕の考えをしっかり把握してもらって、ついて来てもらえないことにはできないんで。早く選手と会って伝えていきたいなと思います」

 ――新しいスタイルをつくる。
 「考えている時も楽しいし、考えたものを行動に移して、それが成功した時のうれしさというものは、たまらなくあると思うし、それがプロ野球を変えていく一つの方法ではあると思います」

 ――さまざまな監督の下でプレーした。野村(克也)監督から継承したい部分は?
 「実は、野村監督とは野球の話をほとんどしたことがないんですよね。野村監督とはプライベートな話をよくしていたので。洋服、“(口調をまねて)おい新庄、どこの洋服がええんや”“あ、ベルサーチいいですよ”“ベルサーチってなんや”みたいな。そういうたわいもない会話をよくしていたんで。でも、野村さんだけではなくタイガースに僕が入った時の中村勝広監督と…。いろんな監督のいい部分は取り入れながら、でも、やっぱり僕の個性というかアイデアを優先して、プラスいろんな監督のいいところ、あとは吉村さんのアイデアをミックスさせてやっていきたいと思います」

 ――現役時代にも名言を残している。「これからはメジャーでもない、セ・リーグでもない、パ・リーグです」。監督になってこの名言の続きは?
 「これからはセ・リーグでもない、メジャーでもない、パ・リーグでもない、新庄剛志です。ほっはっは。それしか浮かばないです。解説を?難しいことを言いますね。いやもう、名言って僕ね、普通に会話したことが名言になっちゃうんで。これからどんどんどんどん出ていくと思います」

 ――監督になって、生活面なども目を光らせるのか?
 「もちろん、もちろんです。やっぱり人間性というものは大事であって。人の悪口を言わない、いただきます、ありがとうございました、を言える選手は育てていきたいですね。僕は、そういう上下関係とかはちっちゃい頃から親の教育でしっかりしたものを持っていたんで、そういうのをずっと続けて、こういう立場に立たせてもらったんで。人間性というのはね、なかなか変わらないと思うんで。僕は(森本)稀哲、最初稀哲ね、バッティングコーチが“稀哲、こうやって打てよ”って言ってて、稀哲が“はあ?結局打ちゃあいいんでしょ”みたいな性格だったんですよ。これじゃあ駄目だと。で、プライベートから一緒に住んで、人間性を変えて生活をさせて、そしたらレギュラーを獲り、気がついたら1億円プレーヤーになって、今は素晴らしい大人になっていると思うんで」

 ――稲葉GMにはどんな指示を?
 「あのね、ほぼほぼの球団はGMと監督って仲が悪いと思うんですよ。でもこの球団は違います。僕はあっちゃんに会った時に“GM?ううううん(と手を左右に振る)、あなたはGM兼左バッター専用のバッティングコーチをジャージーを着てしてください!”って。僕も監督兼外野守備コーチという気持ちでやるんで。この日本ハム、新しいこのチームはなんでもトライしていくチームにしていきます。GMでこんなに(鼻が高く)なったら僕はへし折りますよ。はい」

 ――選手は会見を見ているはず。最初に何を伝えたいか?
 「僕ね、選手の顔と名前、全く知らないんですよ。ただ、1年間勉強してプレーはしっかりインプットしています。キャンプに行って顔と名前とプレーの答え合わせをしていって、いいチームをつくっていきます。だからみんな、(スタートの)ラインはみんな一緒。(キャンプインで)スタートラインに立った時には、もうほぼほぼレギュラーは決まっていると思うんですよ。オフシーズン、自分でいろいろ考えて、体をつくって、頭の中をアップデートして、このラインに立って、みんなで楽しく厳しく。厳しくはなると思います。そういうふうな気持ちでオフシーズンを過ごしておいてください」

 (司会者)他に質問は?
 「もう飽きてきた(笑い)。もういいですかね」

 ――目指すべき野球の姿、チーム像は?
 「僕が今まで17歳から34歳までプロ野球人生を送って、ちょっと頭の中がいろんな選手と違うんですよね。いろんなコーチ、選手、先輩たちと話しても“まだそこのレベル?”っていう感じで話がよく合わなかったんですよ。だから早く選手にね、インプットしてもらって。自分の考えというものを野村さんじゃないけど本にして、渡そうかなって。だからこの本を読んで、新庄剛志というものを早く知ってくれっていうふうに渡していきます」

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