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【阪神・矢野監督新春インタビュー1】輝よ、三塁は打ちまくって奪い取れ!! 今春万全始動なら特守も

2022年01月03日 05:30

野球

【阪神・矢野監督新春インタビュー1】輝よ、三塁は打ちまくって奪い取れ!! 今春万全始動なら特守も
セ・リーグ各球団を彩っただるまをバットで飛ばす矢野監督 (撮影・平嶋 理子) Photo By スポニチ
 三塁は打ちまくって奪い取れ!阪神・矢野燿大監督(53)が本紙の正月インタビューに応じ、佐藤輝明内野手(22)の三塁挑戦について言及。昨年を上回る打撃面での破壊力を絶対条件に掲げた。就任4年目となる今季。熱い口調は多方面に向けられた。
 矢野監督からのメッセージは、いたってシンプルだった。2年目を迎え、三塁の定位置獲得をもくろむ佐藤輝。外野での起用を基本線に据えるが、決定事項ではない。指揮官が提示した絶対条件は、バットで結果を示し続けることだった。

 「否定したことは1回もない。ただ、チームの事情的に、テル(佐藤)がサードというのは、少ないと思うけどね。(実現させるには)文句を言わせないぐらい打つ、そして守備でもこちらを認めさせるものが必要ということかな」

 入団1年目の昨季は12試合で三塁スタメンとして起用したが、そのうち11試合は大山が負傷離脱してのもの。あくまでも“有事”におけるオプションに過ぎなかった。今季も同じことがあてはまるが、佐藤輝には前半戦だけで20本塁打したチーム随一の長打力がある。それをも上回る爆発力を見せつけられるかが、三塁起用のカギを握っている。

 佐藤輝にとっては、近大時代から慣れ親しんできたポジション。快くGOサインを出せない背景には、大山の存在に加え、佐藤輝の守備力もある。

 「派手なプレーはできるんだけど、堅実さも守備では全然ない。そういうところでは成長が必要だしね」

 現時点では厳しめの評価になる一方で、秘めたる可能性があることもまた事実だ。昨春キャンプでも三塁守備を練習させる機会はあったが、1年目ということもあり追い込んでの猛練習までには至らなかった。シーズン終盤に左膝を故障したこともあり今オフはリハビリ組に加えたが、万全の状態で2月1日を迎えられれば話は変わってくる。

 「1年目だったし、体のこともあるから、オレらもめちゃくちゃに追い込むわけにはいかなかった。その追い込む練習ももっと必要なわけだから」

 三塁特守に励めるようなコンディションに仕上げてくれば、2年目の今春は制限を解除されることになるだろう。その結果、三塁守備に明るい展望が開けてくれば複数ポジションでの起用が可能。戦術は広がりを見せ、チーム全体の底上げにつながってくる。就任以来、選手の意思に基づいた挑戦を後押ししてきた。自らを振り向かせるような攻守両面での成長を、矢野監督は誰よりも願っている。

 ※インタビュー2に続く。

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