巨人ドラ3・赤星 “鉄仮面投法”!1日限定1軍でアピール 原監督「鹿取さんみたい」

2022年02月06日 05:30

野球

巨人ドラ3・赤星 “鉄仮面投法”!1日限定1軍でアピール 原監督「鹿取さんみたい」
一軍のブルペンでピッチングを行った赤星 (撮影・森沢裕) Photo By スポニチ
 並のルーキーであれば緊張で浮足立つだろう。巨人のドラフト3位の赤星(日大)が宮崎キャンプのブルペンで淡々と69球を投じた。日常でもあまり喜怒哀楽を表に出すことはなく「けっこう、つまんない人生を送っています」と苦笑いする即戦力右腕が首脳陣へのアピールに成功した。
 ラグビー日本代表の稲垣啓太が「笑わない男」としてブレークしたが、赤星もマウンドでは「(感情が)顔に出ないタイプ」という。理由は「気持ちを表情に出すと相手にも味方の守備にも伝わる」から。2軍から1日限定で1軍練習に参加し、原監督が見守る投球練習でもスタンスを貫く。捕手を座らせ、納得いくボールを投じても制球が乱れても一定のリズムで投球した。

 原監督は「ひょうひょうと、しかし力強く投げられる。鹿取さんみたい」と往年の守護神の名を挙げ絶賛した。指揮官と同じ時代に巨人、西武で活躍した右のサイド右腕は切れのある直球を武器に通算755試合に登板し、131セーブをマーク。どんなに緊迫した状況でも冷静に打者を打ち取った。内外角に糸を引くような直球だけでなく、カーブ、カットボールなど多彩な変化球にも熱視線を送った指揮官は「ストライクを取ることに不安はなさそうだし完成度が高い」と評価した。

 赤星は「独特の雰囲気で緊張した」と話したが、胸の内の動揺を見せることなく評価を得た。これまで「どうやってやればいいか分からない」とガッツポーズも未経験だが「ここぞで出します」と意欲。鉄仮面の下に熱い闘志をみなぎらせ、開幕1軍入りを目指す。(花里 雄太)

 ◆赤星 優志(あかほし・ゆうじ)1999年(平11)7月2日生まれ、東京都出身の22歳。小1で野球を始め、三宿中では軟式の上馬シニア野球クラブに所属。日大鶴ケ丘では1年秋からベンチ入りし、甲子園出場なし。日大では1年秋にリーグ戦デビュー。1メートル75、78キロ。右投げ右打ち。

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