近江・山田 左足首の痛みに耐え5試合連続先発「投げたことに悔いはない」納得の準優勝旗

2022年04月01日 05:30

野球

近江・山田 左足首の痛みに耐え5試合連続先発「投げたことに悔いはない」納得の準優勝旗
<近江・大阪桐蔭>3回無死、大阪桐蔭・松尾に2ランを浴びたところで降板となる近江・山田(右)(撮影・坂田 高浩) Photo By スポニチ
 【第94回選抜高校野球大会最終日・決勝   近江1ー18大阪桐蔭 ( 2022年3月31日    甲子園 )】 5試合連続先発の近江・山田陽翔の春の戦いが、終わった。前日に死球を受けた左足首に痛みは残り、握力も落ちていた。球数上限は116球。それでもエースはマウンドに立った。
 中学時代の19年、ローマでの世界大会でともに日本代表としてプレーした松尾汐恩の一発で限界を悟り、自らベンチに降板のサインを送った。今大会計44イニング、594球を投げ抜いた。甲子園は拍手で熱投をたたえた。「足を固定したら大丈夫と今朝言って先発させてもらった。マウンドを守りきれなかったのは悔しいけど、投げたことに悔いはないです」

 父・斉さん(46)から「もう無理をするな」と説得されたが、意志は強かった。母・淳子さん(46)は甲子園横の素盞嗚(すさのお)神社で無事だけを祈った。多賀章仁監督も「結果的に先発させたのは間違いだった。回避すべきでした」と振り返ったが、山田は納得して準優勝旗を手にした。

 「投手1人では厳しいと痛感した。夏に向けて見つめなおしていきます」。力をつけ、代替ではなく「滋賀代表」として聖地に戻る。(鈴木 光)

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