阪神・ウィルカーソン 朗希と“対極のスタイル”多彩変化球で8回零封4勝「本当に楽しかった」

2022年05月28日 05:30

野球

阪神・ウィルカーソン 朗希と“対極のスタイル”多彩変化球で8回零封4勝「本当に楽しかった」
<ロ・神>ロッテ打線相手に8回無失点のウィルカーソン(撮影・長久保 豊)  Photo By スポニチ
 【交流戦   阪神1-0ロッテ ( 2022年5月27日    ZOZOマリン )】 対極のスタイルで、阪神の優良助っ人が「球界の至宝」に食らいついた。先発・ウィルカーソンは来日最長の8回を5安打無失点と快投し4勝目。投げ合った佐々木朗とは対照的な打たせて取る投球で、白星をもぎ取った。
 「本当に楽しかったですね。自分の強みを生かした投球ができたのが本当によかったし、彼ともっと長く投げられたらなというところはありました」

 コントラストの効いた投手戦だった。160キロ超の直球と最速150キロのフォークで打者をなぎ倒す佐々木朗に対し、自身の強みを見失うことなく丁寧にアウトを重ねた。直球はすべて140キロ台でも、多彩な変化球で翻弄(ほんろう)。走者を背負っても、2個の併殺を奪うなど要所を締めた。「野球の良いところ。違う2つのタイプの投手が違った形で成功することができる。大事なのは自分がどのようなプレーヤー、自分が何ができるのか考えること」。どんな方法でも勝ち方はある。仲間を信じる。野球を超越し、人生訓すらにじむ108球だった。

 佐々木朗より長くマウンドに立ち、9回に佐藤輝のソロが飛び出して報われた快投。2週連続の中5日にもしっかり対応し、懸命に腕を振った男にチームトップタイ4勝目を手にするというハッピーエンドが待っていた。

 「本当に良いピッチングができた。全員で取った勝ちなので本当にこの試合に勝つことができてよかった」。24日に33歳になった背番号52が、歩んできた道のりと、その生きざまを見事に示した。(遠藤 礼)

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